玄関ドアのカバー工法とは|メリット・デメリットから費用まで徹底解説
「玄関ドアの老朽化で開閉の動きが悪い」
「玄関ドアの交換費用を安く抑えたい」
このようにお悩みの方は多いのではないでしょうか。
そのようなお悩みを解決してくれるのが、玄関ドアのカバー工法です。
この記事では、玄関ドアのカバー工法について、メリットやデメリット、在来工法との違い、費用相場、補助金制度などを詳しく解説していきます。
ぜひご自宅の玄関ドアリフォームの参考にしてください。
目次
玄関ドアのカバー工法とは?
玄関ドアのカバー工法とは、既存の玄関ドアの枠を残したまま、新しい玄関ドアを取り付ける工法のことです。
従来の在来工法(はつり工法)では、既存枠の撤去後に新しい枠を取り付けるため、工期が長くなり費用も高くなります。
一方でカバー工法では、既存の枠を活かして新しい玄関ドアを取り付けるため、工期が短く費用も抑えられるのが特徴です。
また既存の枠を残すため、騒音や粉塵も少なく、近隣へ大きな迷惑をかけません。
在来工法(はつり工法)との違い
在来工法(はつり工法)は、既存の玄関ドアと枠を撤去し、新しい玄関ドアと枠を設置する工法です。
在来工法では、玄関ドアの枠を含めてすべて新しくなるため、自由にレイアウトを選べます。
既存の枠を撤去するため、玄関ドアの開口部を大きくすることも可能です。
カバー工法と在来工法の違いを、費用、工期、仕上がりの観点から比較してみましょう。
種目 | カバー工法 | 在来工法 |
---|---|---|
費用 | 費用を抑えられる | 比較的高くなる |
工期 | 1日 | 一週間ほど |
仕上がり | 枠が大きくなる | 既存の玄関ドアと変わらない |
カバー工法と在来工法には、費用、工期、仕上がりに違いがあります。
ご自宅の玄関ドアのリフォームを検討する際は、予算や希望する仕上がりを考慮して、適切な工法を選びましょう。
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玄関ドアのカバー工法のメリット
玄関ドアのカバー工法には、主に4つのメリットがあります。
- 工事が1日で完了する
- リフォーム費用を抑えられる
- 騒音や粉塵が少ない
- 工事中の防犯面で優れている
順番に解説していきます。
工事が1日で完了する
カバー工法の大きなメリットの一つは、工事が短期間で完了することです。
在来工法は、既存の玄関ドアと枠の撤去が必要なので、工期が長くなります。
一方でカバー工法は、既存の枠を活かして新しい玄関ドアを取り付けるので、工事が1日で完了することが多いです。
短い工期で玄関ドアのリフォームができるので、生活への影響を最小限に抑えられます。
リフォーム費用を抑えられる
カバー工法のもう一つのメリットは、在来工法と比べて費用が安いことです。
在来工法では、既存の枠の撤去や新しい枠の設置に費用がかかります。
一方でカバー工法では、既存の枠を活かすため、枠の撤去や設置にかかる費用を削減できます。
予算を抑えて玄関ドアのリフォームをしたい方におすすめです。
騒音や粉塵が少ない
カバー工法は在来工法と比べて騒音や粉塵が少なく、近隣の方へ迷惑をかけずに済みます。
在来工法では、既存の枠を撤去するため騒音や粉塵が発生し、とくにコンクリートを削る作業では大きな騒音が発生します。
ご自宅の中で過ごしていても、騒音がストレスになるかもしれません。
工事中の防犯面で優れている
カバー工法の玄関ドアリフォームは、防犯性で優れているのもメリットです。
カバー工法は工事が1日で仕上がるので、玄関のセキュリティを心配しなくて済みます。
このようにカバー工法には、工期が短い、費用が安いなどのメリットがあります。
玄関ドアのカバー工法のデメリット
玄関ドアのカバー工法には、4つのメリットがある一方で、3つのデメリットもあります。
- 玄関ドアのサイズが小さくなる
- 玄関ドアの足元に段差ができる
- ドアのサイズを大きくできない
順番に解説していきます。
玄関ドアのサイズが小さくなる
カバー工法の最大のデメリットは、玄関ドアのサイズが一回り小さくなることです。
カバー工法では、既存の枠を活かして新しい玄関ドアを取り付けるため、新しい玄関ドアは既存の枠よりも小さくなります。
既存ドアのサイズによっては、家電を運び入れにくくなったり、車椅子で利用しにくくなったりする可能性があります。
玄関ドアのサイズが小さくなっても不便がないか確認した上で、カバー工法を選びましょう。
玄関ドアの足元に段差ができる
カバー工法では、新しい玄関ドアを既存の枠の上から取り付けるため、下枠に段差ができます。
段差ができると、つまずきやすくなる可能性がありますが、段差緩和材を付けると段差に引っかかりにくくなります。
ご家族が車椅子を利用しているなど、段差の解消が必須の場合は、下枠のみ在来工法でフラットな玄関にリフォーム可能です。
ドアのサイズを大きくできない
カバー工法は、既存の枠を活かして新しい玄関ドアを取り付けるため、ドアのサイズを大きくできません。
一方で在来工法は既存の枠を撤去するため、ドアサイズの変更が可能です。
ただし在来工法は工期が長くなり、費用も高くなるため、これらのバランスを考えて工法を選んでください。
カバー工法には、玄関ドアのサイズが小さくなる、下枠に段差ができるなどのデメリットがあります。
これらのデメリットを理解した上で、ご自宅の玄関ドアリフォームに適した工法を選びましょう。
カバー工法による玄関ドアリフォームの費用相場
カバー工法で玄関ドアをリフォームする場合の費用は、在来工法と比べて安くなる傾向にあります。
カバー工法による玄関ドアリフォームの費用相場を、玄関ドアの種類別に見ていきましょう。
玄関ドアの種類 | 費用相場 |
---|---|
片開き戸をカバー工法でリフォーム | 約10万円~20万円程度 |
両開き戸をカバー工法でリフォーム | 約20万円~40万円程度 |
引き戸をカバー工法でリフォーム | 約15万円~30万円程度 |
引き戸は、開き戸と比べると構造が複雑で、部材も多くなるため、費用が高くなる傾向にあります。
また引き戸から開き戸、あるいはその逆へ種類を変える工事はやや高額になるので注意しましょう。
玄関ドアリフォームの費用は、玄関ドアの種類やサイズなどの仕様によって大きく変わります。
玄関ドアリフォームの予算を検討する際は、これらの要因を考慮して、余裕を持った予算を立ててください。
こちらの記事では、玄関ドアリフォームの費用と抑える方法を解説しています。
関連記事:玄関ドアリフォーム・交換の工事費込み費用とそれをおさえる方法
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玄関ドアのカバー工法に関する補助金・助成金制度
2023年に引き続き、既存住宅の窓リフォームを対象とした新しい国の補助金制度「先進的窓リノベ事業」が継続されています。
この補助金制度では、最大200万円の補助金が受けられます。
先進的窓リノベ事業の対象は、窓リフォーム全般で、玄関ドアのカバー工法による交換も補助金の対象です。
補助金の額は、リフォームする窓の種類や性能、大きさによって変わります。
*補助額の詳細はこちらを参考にしてください:環境省・先進的窓リノベ2024事業
ただし、先進的窓リノベ事業の予算には限りがあります。
玄関ドアのリフォームを検討している方は、ぜひお早めにご相談ください。
こちらの記事では、先進的窓リノベ事業について詳しく解説しています。
関連記事:先進的窓リノベ事業2024年も継続!上限補助額は200万円・窓とドアをお得にリフォーム|内容を詳しく紹介
玄関ドアのカバー工法に関するQ&A
玄関ドアのカバー工法について、よくある質問にお答えします。
カバー工法を検討する際の参考にしてください。
交換はどのような業者に依頼するべき?
玄関ドアのカバー工法での交換は、玄関ドアの交換やリフォームを専門に行う業者に依頼するのがおすすめです。
玄関ドアは防犯性や断熱性など、住宅の性能に大きく関わるため、玄関ドアの交換に実績のある専門業者に依頼することが大切です。
玄関ドアの交換を検討する際は、複数の業者から見積りを取り、実績や施工方法などを比較して、信頼できる業者を選んでください。
カバー工法が適さないケースは?
玄関ドアの枠の劣化が著しく進んでいる場合はカバー工法が難しいことがあります。
既存の玄関ドアの枠を活かして新しい玄関ドアを取り付けるため、既存の枠の劣化が著しい場合は、カバー工法での交換ができません。
カバー工法ならマンションでも交換できる?
マンションの玄関ドアは、管理規約上共用部に該当するため、区分所有者の要望で玄関ドアを交換するのは難しいことが多いです。
玄関ドアの交換を検討する際は、まずは管理組合に確認してください。
玄関ドアは築何年が交換時期なの?
玄関ドアの交換時期は、ドアの種類や使用状況によって異なります。
一般的に、アルミ製の玄関ドアは20~30年が交換の目安と言われています。
ただし、これはあくまでも目安です。
玄関ドアの交換時期は、ドアの傷みや汚れ、鍵の調子などを見て、総合的に判断してください。
玄関ドアのカバー工法はDIYでできる?
玄関ドアのカバー工法は、玄関ドアの交換やリフォームを専門に行う業者に依頼することをおすすめします。
玄関ドアの交換は、防犯性や断熱性など、住宅の性能に大きく関わる工事です。
専門的な知識と技術が必要であり、DIYでの施工は難しいと言えます。
玄関ドアの交換を検討する際は、専門業者に依頼しましょう。
玄関ドアのカバー工法は結露しないの?
玄関ドアをカバー工法で交換しても、結露が発生する可能性はあります。
結露は、主に室内と室外の温度差によって発生するので、カバー工法で玄関ドアを交換しても、結露が発生することがあります。
ただし、カバー工法で高断熱な玄関ドアに交換することで、結露の発生を抑えることが可能です。
また、玄関や廊下などの開口部を二重窓などの断熱仕様にすることで、夏も冬も快適にお過ごしいただけます。
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