玄関のバリアフリー化|リフォーム方法と補助金まで徹底解説

玄関をバリアフリーにすることは、家族全員が安心して暮らすために欠かせません。
とくに高齢者や小さなお子様がいる家庭では、段差や滑りやすい床が転倒の原因となることがあります。
本記事では、名古屋・岐阜を中心に窓や玄関ドアのリフォームを手がける「玄関マスター」が、安全にリフォームする具体的な方法や活用できる補助金制度をわかりやすく紹介します。
目次
バリアフリーな玄関が必要な理由

玄関のバリアフリー化は、段差をなくすだけの工事ではありません。
家族全員が安全に出入りし、快適に暮らせる環境を整えるための工夫です。
とくに玄関は毎日利用する場所であり、改善することで日常の安心感が大きく高まります。
高齢者やお子様でも安心して出入りできる
玄関をバリアフリーにすると、高齢者やお子様が安心して出入りできるようになります。
車椅子の方もスムーズに室内へ移動でき、外出への負担が減るのも利点です。
また、要介護者にとって暮らしやすい環境になるだけでなく、介助する家族の負担も軽くなり、日常生活がより快適になります。
転倒やケガのリスクを減らせる
玄関には多くの場合、土間と室内の床の間に「上がり框」と呼ばれる段差があります。
お子様や高齢者にとっては転倒やケガの原因になりやすい場所です。
リフォームで段差をなくしたり、滑りにくい床材へ張り替えたり、足元に照明を設置したりすることで、安全性を大きく高められます。
暮らし全体の快適さと将来の安心につながる
玄関のバリアフリー化は、高齢者やお子様だけでなく、すべての家族に役立ちます。
お子様を抱いているときや荷物が多いときでも出入りがしやすく、大型の家具や家電も搬入しやすくなるためです。
さらに玄関と室内の温度差を減らす工夫により、ヒートショックの予防にもつながり、将来にわたって快適で安心できる住環境を整えられます。
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玄関内部をバリアフリーにするリフォーム

多くの日本の住宅には、靴を脱ぎ履きする土間と室内を分けるための「上がり框」があり、段差が生じています。
この段差をなくしたり、安全に使える工夫を加えたりすることが、玄関内部のバリアフリーリフォームの大きな目的です。
ここでは、玄関内部をバリアフリーにするリフォーム方法について解説します。
踏み台や手すりを設置して段差を解消する
上がり框の段差を解消する方法として、踏み台や手すりの設置が効果的です。
踏み台は奥行きを広くするとお子様の転落防止になり、安心して利用できます。
また、手すりを加えれば、立ち上がりや着座の動作を安定して行えます。
費用の目安は、踏み台が5万〜10万円、手すりは壁付け型で1万5千〜2万円、床固定型で3万〜6万円程度です。
滑りにくい床材に張り替えて安全性を高める
玄関ホールや土間の床を滑りにくい床材に替えると、転倒のリスクを大幅に減らせます。
雨で濡れても安心できるよう、防滑性の高い凹凸タイルや滑り止め加工を施したフローリングが有効です。
コンクリートも丈夫で手入れが簡単なうえ、濡れても滑りにくい点から選ばれやすい素材です。
費用の目安は3,000円〜5万円程度となります。
靴を脱ぎ履きしやすいベンチを設ける
玄関にベンチを設けると、靴の脱ぎ履きがぐっと楽になります。
座ってから靴を履けば段差を使わずに出入りでき、体への負担を減らせます。
介護者にとっても荷物を置いたり休憩したりと便利に使える点が魅力です。
さらに手すりや杖置きを組み合わせれば、より安全で快適な玄関になります。
照明や足元灯を追加して夜間も安心にする
玄関にセンサーライトや足元灯を追加すると、夜間の安全性が大きく向上します。
暗がりでスイッチを探す必要がなくなり、帰宅や外出の動作もスムーズです。
とくに段差付近に足元灯を置けば位置がわかりやすくなり、つまずき防止に効果があります。
さらに、防犯面の強化にもつながります。
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玄関外部をバリアフリーにするリフォーム

玄関の外まわり、特にアプローチ部分のバリアフリー化は、安全な出入りに欠かせません。
段差を解消したり、歩行を安定させたりするためのリフォーム方法を取り入れることが重要です。
ここでは、玄関外部をバリアフリーにするリフォーム方法を紹介します。
玄関ポーチの段差をスロープに変える
玄関ポーチの段差をスロープに替えると、階段の昇り降りが難しい方でも移動がスムーズになります。
車椅子の利用者にとっても使いやすく、介護者の負担を減らせる点が大きな利点です。
ただし、勾配が急だと危険を伴うため、緩やかにするには十分なスペースを確保する必要があります。
費用の目安は10万〜20万円、コンクリートスロープの場合は1㎡あたり1万〜1万6千円程度です。
段差解消機を取り付けて大きな段差に対応する
スロープを設置できない場所や段差が大きい場合には、段差解消機の導入が有効です。
台が上下に動く仕組みで、車椅子ごと乗せて移動できるため、安全かつ便利に利用できます。
埋め込み式や据え置き式など種類もあり、省スペースで設置可能です。
費用は高額になりやすいため、利用頻度や期間に応じてレンタルを検討するのも一つの方法です。
屋外に手すりを設置して出入りを安定させる
玄関アプローチや駐車場から玄関までの動線に手すりを設けると、歩行の安定性が高まり転倒の予防につながります。
屋外用は直射日光で熱くなりにくく、紫外線に強い素材を選ぶことが重要です。
さらに、雨でも滑りにくく、夜間でも位置がわかりやすい工夫をすると安心だと言えます。
費用の目安は1箇所あたり3万〜8万円程度です。
滑りにくいタイルや舗装材を導入する
玄関ポーチのタイルは、雨や雪の日などに滑りやすく、転倒の危険があります。
そこで滑りにくい床材のタイルや舗装材へ替えると、安全性を大きく高められます。
水はけが良く乾きやすいものを選ぶとさらに安心です。
加えて、足元を照らす照明を設ければ、夜間の事故防止にも役立ちます。
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玄関ドアをバリアフリーにするリフォーム

玄関ドアをバリアフリー化すると、出入りがしやすくなり暮らしの快適さが向上します。
ドアの種類や開閉方法を工夫すれば、車椅子利用者や荷物を持っているときでもスムーズに移動できます。
開き戸から引き戸に交換して開閉をラクにする
玄関ドアを開き戸から引き戸に替えると、開閉の動作が最小限で済み、使いやすさが向上します。
開き戸は前後に体を動かす必要がありますが、引き戸は横にスライドするだけなので車椅子でも操作が容易です。
さらに床面がフラットになる上吊り式を選べば段差も解消できます。
費用の目安は本体価格に工事費を含めて30万〜50万円程度です。
親子ドアや袖付きドアで間口を広げる
親子ドアは大きな親扉と小さな子扉を組み合わせたタイプ、袖付きドアはガラスなどの袖と扉を組み合わせたタイプです。
子扉や袖の幅を調整して親扉を広げれば、通行スペースを拡大できます。
車椅子で通るには幅80cm以上が目安とされており、ドアの形状を工夫することで出入りがよりスムーズになります。
両開きドアや両袖ドアでスペースを有効に使う
両開きドアは同サイズの扉が2枚あり、必要に応じて両方を開放することで広い通行幅を確保できます。
両袖ドアも袖の幅を調整して親扉を広げられるため、出入りをしやすくできます。
これらの幅の広いタイプのドアは引き戸への交換も可能で、袖付き親子ドアに替えれば扉や袖の幅を柔軟に調整でき、全開せずとも十分な通行スペースを確保できます。
引き戸に変えることでデッドスペースをなくす
一般的な開き戸は外開きが多く、扉が前方に張り出すためデッドスペースが生じます。
荷物を持っているときや車椅子を利用する際には、この張り出しが邪魔になり通行が不便です。
引き戸なら横にスライドするだけで開閉できるため、前方のスペースを妨げず、移動のしやすさが大きく向上します。
ドアを開放したままにできる仕様を選ぶ
開き戸は途中で固定しにくく、開けたままにするには押さえておく必要があります。
両手がふさがっているときや車椅子を介助するときには大きな負担です。
その点、引き戸なら途中で止めても閉じる心配がなく、安心して通行できます。
介助する側もされる側も、玄関の出入りが快適になります。
断熱性能の高い玄関ドアに交換して快適さを高める
玄関ドアのバリアフリー化には、段差解消だけでなく温度差の軽減も含まれます。
居室と玄関に大きな温度差があると体への負担が増えるため、断熱性の高いドアに交換すると安心です。
アルミ樹脂複合枠やトリプルガラスを用いた高断熱ドアなら、熱を通しにくくヒートショックの予防にも役立ちます。
玄関ドアリフォームを依頼する業者の探し方について、以下で解説しています。
玄関をバリアフリー化する際のコツ

玄関をバリアフリー化する際は、いくつかのポイントを意識することが大切です。
利用者の体格や生活状況に合わせ、将来を見据えた計画を立てれば、より安全で快適な空間を実現できます。
介護保険の対象工事かどうかを確認する
バリアフリーリフォームの内容によっては、介護保険から補助を受けられる場合があります。
対象となりやすい工事は、手すりの設置、段差の解消、滑りにくい床材への変更、開き戸から引き戸への交換などです。
利用には要支援または要介護の認定が必要で、事前にケアマネージャーへ相談し「住宅改修が必要な理由書」を作成してもらうことが条件となります。
横移動は横手すり、上り下りは縦手すりを選ぶ
手すりは使う場面に合わせて形状を選ぶことが重要です。
平らな場所では動線に沿って横手すりを設けると歩行が安定します。
段差のある玄関ポーチや上がり框には、縦手すりのほうが力を入れやすく、安全に昇降できます。
横手すりと縦手すりを組み合わせたL字型なら、より使いやすい環境づくりが可能です。
使う人の体格に合った手すりの高さにする
手すりの高さは、利用者の体格に合わせて調整する必要があります。
国土交通省の「長寿社会対応住宅設計指針」では床から75cmを標準としていますが、実際には無理なく握れる高さに合わせることが大切です。
横手すりは腕を下ろしたときの手首の位置や、普段使う杖の高さに合わせると使いやすくなります。
縦手すりは段差の上下どちらからでも掴みやすいよう、60cm以上の長さがあるものを選ぶと安心です。
色分けで視覚的にわかりやすくする
同じ色で統一された玄関は段差が見えにくく、転倒の原因になることがあります。
対策として、玄関タイルと上がり框の色を変える、タイルを張り分けて段差を強調するなどが効果的です。
さらに段差部分に足元灯を設ければ、夜間でも位置がわかりやすくなり、安全性が高まります。
玄関ドアの色選びについては、こちらの記事も参考にしてみてください。
関連記事:玄関ドアの色選びの失敗を防ぐ|外壁との調和3つのコツ
ベンチの高さは36~41cmにすると身体にやさしい
玄関ベンチの座面は、高さによって体への負担が大きく変わります。
一般的には身長のおよそ4分の1が目安とされ、高齢者の場合は36〜41cm程度が使いやすい高さです。
ただし快適さには個人差があるため、実際に座って確かめてから選ぶことが望ましいでしょう。
短期利用ならレンタルを検討する
段差解消機や置き型手すり、スロープは費用がかさみがちです。
使用期間や頻度に応じて、購入だけでなくレンタルも選択肢に入れます。
一部の福祉用具は介護保険の貸与対象となる場合があります。
ケアマネージャーや施工会社に相談し、最適な方法を決めましょう。
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玄関バリアフリーで利用できる補助金制度

玄関のバリアフリーリフォームには、費用負担を軽くするための補助金制度があります。
これらを活用すれば、費用を抑えつつ安全で快適な玄関づくりが可能です。
介護保険を利用して補助を受けられる
要支援または要介護の認定を受けている方は、介護保険の「居宅介護住宅改修費」を利用してリフォーム費用の補助を受けられる場合があります。
対象工事は手すりの設置、段差の解消、滑りにくい床材への変更、開き戸から引き戸への交換などです。
限度額は20万円で、そのうち最大18万円が給付されます。
複数回に分けて工事しても、20万円の範囲内であれば再申請が可能です。
利用にはケアマネージャーへの事前相談と、工事前の申請が必要です。
自治体独自の助成金制度を活用できる場合がある
国の制度に加えて、自治体独自の助成金や補助金を利用できる場合があります。
近年では「先進的窓リノベ2025事業」のように、断熱性の高い玄関ドアや窓へのリフォームで補助を受けられる制度もあり、温度差の少ない住環境づくりに役立ちます。
リフォームを計画する際は、地域の自治体窓口や施工会社に確認し、利用可能な制度を把握しておくことが大切です。
先進的窓リノベ事業2025の補助金額や申請条件の流れについては、以下の記事もご覧ください。
関連記事:【最大200万円】先進的窓リノベ事業2025の補助金額や申請条件の流れを解説
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