通風玄関ドアとは|後悔しないために知っておくべき8つのポイントも紹介

玄関に風や光を取り入れて、より快適な住まいを目指すなら、製品選びで後悔しないことが大切です。
通風玄関ドアは、換気・採光に優れ、防犯面にも配慮された便利なアイテムですが、実際に使い始めてから「想像と違った」と感じるケースも少なくありません。
この記事では、名古屋・岐阜を中心に展開する玄関ドア専門店『玄関マスター』が、通風玄関ドアのメリットとデメリットを分かりやすく解説します。
後悔を防ぐための対策、価格帯や補助金制度、リフォームの方法まで詳しく紹介しています。
玄関ドア選びに迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
通風玄関ドアの仕組みと4つのメリット

通風玄関ドアとは、ドアを閉めたままでも換気や採光ができるよう、小窓を組み込んだ構造の玄関ドアです。
施錠状態でも空気を通せるため、防犯性を保ちながら快適な通風が可能です。
断熱タイプには縦長の内開き窓、非断熱タイプには上げ下げ式の窓が多く使われています。
ここでは、通風玄関ドアがもたらす4つの主なメリットについて詳しく解説します。
換気できる玄関で快適に
通風玄関ドア最大のメリットは、ドアをロックしたまま玄関内に風を取り入れられる点です。
玄関からの風は家全体の窓へと通り抜け、立体的な風の通り道を作り出します。
これにより、家中に新鮮な空気が循環し、爽やかで快適な環境が生まれ、安心して外出中も換気を行えます。
採光による明るさの確保
通風玄関ドアは、小窓から自然光を取り入れられるため、玄関まわりを明るく保てます。
窓がない玄関や、北向きなど日当たりの悪い間取りでも、採光によって暗さを軽減できます。
日中は照明に頼らず過ごせるため、電気代の節約にも効果的です。
光が差し込むことで、空間に清潔感や開放感が生まれ、気分も明るくなります。
玄関に湿気や臭いがこもらない
玄関は濡れた靴や傘を持ち込むことで湿気がたまりやすく、カビや臭いの原因になります。
通風玄関ドアを使って換気すれば、湿度が下がり、カビの発生を抑えられます。
また、靴の臭いも自然に外へ排出されるため、玄関は常に爽やかな空間になるでしょう。
そのため、来客時にも清潔な印象を与えられます。
防犯性の高い仕様が選べる
通風玄関ドアは、ドアを施錠したままでも小窓を開けて換気できるため、防犯性を損なわずに通風が可能です。
通風窓は手を差し込めない幅に設計され、ガラス破りへの対策も施されています。
さらに、防犯合わせガラスやディンプルキー、鎌錠などの高い防犯機能を選べる点も安心材料です。
また、網戸付きのタイプもあり、虫の侵入も防げます。
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通風玄関ドアで「後悔した」と感じやすいデメリット

通風玄関ドアには多くの利点がありますが、実際に使い始めてから「失敗した」と感じるケースもあります。
多くは、設置する環境や期待とのギャップが原因です。
ここでは、通風玄関ドアの主なデメリットとその背景を紹介します。
後悔のない選択をするための参考にしてください。
気密性・断熱性が下がる
通風玄関ドアは、断熱性の高い玄関ドアと比べると、気密性や断熱性能がやや劣ります。
特に窓を開けている間は、外気が入りやすくなり、室内の温度が下がりやすくなります。
寒冷地や北向きの玄関など、断熱が重要な環境では、高断熱ドアの方が適している場合もあるのが特徴です。
そのため、地域の気候や設置場所を考慮して選ぶことが重要です。
生活音が外に漏れやすい
玄関が交通量の多い道路や公園に面している場合、通風窓を開けると外の騒音が室内に入りやすくなります。
一方、家の中の生活音や楽器の音なども外に漏れやすくなります。
防音性が求められる環境では、通風窓の使用時間を制限する必要が出てくる点がデメリットです。
玄関ドアの音の原因や対策方法について、こちらでも詳しく紹介しています。
関連記事:玄関ドア・音が鳴る原因や知っておきたい対策方法とは
花粉やホコリが入りやすい
通風玄関ドアには網戸が備わっており、虫や大きなゴミの侵入は防げます。
ただし、花粉やPM2.5、細かいホコリなどの微粒子は完全に遮ることができません。
公園や畑が近い立地では、これらの侵入が気になることもあります。
季節や天候に合わせて、通風窓の開け方を工夫する必要があります。
掃除しにくい構造がある
通風窓が付いているぶん、一般的な玄関ドアと比べて掃除の手間が増えるケースがあります。
特にホコリが溜まりやすい環境では、こまめな清掃が必要です。
多くの製品は、網戸や格子が簡単に取り外せる設計になっているため、掃除自体は難しくありませんが、事前にその点を把握しておくと安心です。
方角によって採光・通風が不十分になる
通風玄関ドアを採光目的で導入しても、玄関の方角によって効果に差が出る場合があります。
たとえば北向きの玄関では自然光が入りにくく、窓を開けても明るさや風通しを実感しづらいです。
一方で、南向きの玄関は夏場に強い日差しが入り込み、室温が上がりやすくなることもあります。
設置前に玄関の向きを確認し、環境に合ったドアを選ぶことが大切です。
防音性が低下するケース
通風窓を開けている間は、玄関ドアの防音性が一時的に下がります。
外の騒音が入りやすくなるだけでなく、室内の音も外に漏れやすくなる点に注意が必要です。
幹線道路沿いや隣家と距離が近い住宅では、騒音やプライバシーの問題が起きる可能性があります。
状況に応じて、換気の時間帯を調整する工夫が必要です。
玄関ドアの防犯対策や、DIYで可能な防犯設備について、こちらの記事でも詳しく紹介しています。
関連記事:玄関ドアの防犯対策はここが重要|鍵の種類から補助錠・DIY可能な防犯設備まで徹底解説
外からの視線(プライバシー)
玄関が道路や隣家に面していると、通風窓から室内が見えるのではと不安に感じる方もいます。
しかし、ほとんどの通風玄関ドアには、視線を遮る型板ガラスや曇りガラスが採用されているので安心です。
外から覗き込んでも、室内の様子までは分かりにくい構造になっているため、プライバシーへの配慮もしっかりされています。
防犯面への不安
玄関ドアに窓があると、防犯性に不安を感じる方もいるかもしれません。
特に、ガラスを破って侵入されるリスクを心配する声は少なくありません。
しかし、通風玄関ドアの多くは、防犯合わせガラスを採用しており、簡単には割れず貫通しにくい構造になっています。
また、ドアを施錠したまま窓だけ開けられる仕様も、防犯性を高めるポイントです。
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通風玄関ドアで後悔を避けるための対策

通風玄関ドアのデメリットを正しく理解し、適切な対策を取れば、後悔のない快適な玄関空間が実現できます。
防犯機能の強化をはじめ、断熱性・気密性の確保、採光や通風の工夫、さらには虫や花粉、騒音への対策など、検討すべきポイントを順に見ていきましょう。
防犯対策
通風玄関ドアの防犯性を高めるには、複数の最新機能を組み合わせることが効果的です。
ピッキングに強いディンプルキーは、特殊工具による不正開錠を防止します。
こじ開け対策には、玄関枠にしっかり固定される鎌錠が有効です。
ガラス破りには、腕が入らない窓幅や格子、防犯合わせガラスが有効な手段となります。
さらに、スマートキーを導入すれば、鍵穴がなくなることでピッキングのリスクを大幅に減らせます。
断熱・気密性を高める工夫
玄関まわりの寒さや暑さを防ぐには、断熱性能の高い玄関ドアを選ぶことが重要です。
最新の製品は、ドア本体だけでなく、枠やガラス部分にも高性能な断熱材を使用しています。
外気の影響を抑えることで、室内の温度が安定し、エアコンの効率も向上するでしょう。
また、結露の発生も抑えられ、年間を通じて快適な住環境を保てます。
地域の気候や玄関の方角に合わせて、適切な断熱仕様を選ぶのがポイントです。
採光・通風を確保する設計ポイント
玄関をより明るくしたい場合は、通風窓に加えて欄間を設けるのも効果的です。
欄間は高い位置にある開口部で、和風はもちろん、洋風やモダンな玄関にも違和感なくなじみます。
また、効率よく換気するには、通風窓だけでなく、室内の窓や給排気口も一緒に開けて空気の流れをつくることが大切です。
時間帯によって通風の使い方を調整することで、より快適な環境を保てます。
虫・花粉・騒音対策
通風玄関ドアには網戸が付いており、虫の侵入はしっかり防げます。
ただし、花粉やホコリなどの微細な粒子までは防ぎきれないため、風向きや季節、天候に応じて窓の開閉を調整することが大切です。
また、騒音が気になる立地では、通風窓を開ける時間帯を工夫することで快適性が保てます。
隣家との距離が近い場合には、視線を遮るガラスを選ぶと、プライバシー面でも安心です。
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通風玄関ドアの価格と補助金

通風玄関ドアへのリフォームを検討する際、多くの方が気になるのが価格と補助金制度です。
ドアの仕様や断熱性能によって費用は異なりますが、国の補助制度を活用すれば、自己負担を抑えられます。
ここでは、価格帯の目安と活用できる補助金制度について詳しく解説します。
断熱通風玄関ドアの価格帯
断熱通風玄関ドアの価格は、ドアの開き方や断熱仕様によって変わります。
以下は主なドアタイプ別の製品代相場です。
| ドアタイプ | 価格帯(製品代の目安) |
|---|---|
| 片開きドア | 約22万〜32万円 |
| 親子ドア | 約30万〜41万円 |
| 両袖FIXタイプ | 約30万〜42万円 |
標準的な断熱仕様としては、リクシルの「K4仕様」やYKK APの「D4仕様」が多く選ばれています。
より高性能な「K2仕様」「D2仕様」を選ぶ場合は、追加費用がかかる点も考慮が必要です。
補助金の交付額と断熱性能の関係
玄関ドアの断熱リフォームは、窓の断熱改修とあわせて行うことで、「先進的窓リノベ2025事業」の補助対象になります。
断熱性能が高いほど補助額も増え、2025年度は1戸あたり最大200万円までの支給が可能です。
補助金額はドアの断熱性能(Ud値)とサイズに応じて下表のように決まっています。(カバー工法の場合)
| グレード | Ud値の基準 | 小サイズ(1.0~1.6㎡) | 中サイズ(1.6~2.8㎡) | 大サイズ(2.8㎡以上) |
|---|---|---|---|---|
| SSグレード | ≤ 1.1 | 約10.9万円 | 約16.3万円 | 約22.0万円 |
| Sグレード | ≤ 1.5 | 約7.4万円 | 約11.0万円 | 約14.9万円 |
| Aグレード | ≤ 1.9 | 約5.8万円 | 約8.7万円 | 約11.7万円 |
このように、グレードが上がるほど補助額も増えるため、性能の高いドアを選ぶことで自己負担を抑えることが可能です。
先進的窓リノベ事業の補助対象
先進的窓リノベ事業は、住宅の断熱性能向上を目的とした国の補助制度です。
この事業では、高断熱仕様の玄関ドアも補助対象に含まれています。
補助金の申請受付は2025年春頃から開始されており、それ以前に着工した工事でも、条件を満たせば対象となる場合があります。
なお、補助を受けるには、窓の断熱リフォームと同時に玄関ドアの工事を行うことが必須条件です。
リフォームに使える補助金について、こちらの記事でも詳しく解説していますので参考にしてください。
関連記事:【最大200万円】先進的窓リノベ事業2025の補助金額や申請条件の流れを解説
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リフォーム費用と工期

通風玄関ドアへのリフォームでは、工事の方法によって費用や期間が大きく変わります。
現在主流の「カバー工法」を使えば、短期間で施工が完了し、費用も比較的抑えられます。
ここでは、具体的なリフォーム費用の目安と工期について詳しく解説しますので、チェックしておいてください。
カバー工法による短工期リフォーム
玄関ドアのリフォームでは、既存の枠を活かす「カバー工法」が一般的です。
この方法では、今のドア枠を残したまま、その上に新しい枠とドアを取り付けるため、壁を壊す必要がありません。
工事は1日で完了することが多く、廃材も少ないため、費用を抑えられる点も大きなメリットです。
工事費用の目安
通風玄関ドアのリフォーム費用は、製品代と工事費を合わせて約50万〜70万円が相場です。
価格はドアのタイプやサイズ、デザイン、錠前の仕様によって変動します。
以下は主なドアタイプ別の費用目安です。
| ドアタイプ | 定価の目安 | 費用に含まれる内容 |
|---|---|---|
| 片開きドア | 約50万〜60万円 | 材料費・工事費・既存ドアの処分費など |
| 親子ドア | 約70万〜80万円 | 同上 |
選ぶ製品や仕様によって価格は変わりますが、上記には基本的な費用項目が含まれていると考えて問題ありません。
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主な施工エリアは名古屋・岐阜を中心に展開しております。
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防犯性能だけでなく、デザイン性や機能性なども考慮した総合的なアドバイスをさせていただきます。
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