玄関ドアを軽くしたい|重くなる原因と6つの解決方法を紹介

玄関ドアが重く感じられると、毎日の開け閉めが小さなストレスになります。
無理に力を加えて使用し続けると、部品の劣化や故障を早める原因にもなりかねません。
本記事では、名古屋・岐阜を中心に展開する玄関ドア専門店『玄関マスター』が、玄関ドアが重くなる主な原因と、6つの対処法をご紹介します。
適切な対応を行うことで、スムーズな開閉を取り戻し、玄関まわりの快適さを保つことができますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
玄関ドアを軽くしたい|知っておきたい重くなる主な原因

玄関ドアが重く感じる原因はさまざまですが、その多くは部品の摩耗や本体の歪み、あるいは建物の構造による影響です。
毎日使用する場所だからこそ、小さな不具合が大きなストレスに変わることもあります。
ここでは、玄関ドアが重くなる主な原因を具体的に解説します。
ドアヒンジやクローザーなど部品の摩耗・経年劣化
玄関ドアのヒンジ(蝶番)やクローザーは、長期間の使用により摩耗や劣化が進行します。
金属部品にはサビが発生しやすく、滑らかな動きを妨げる原因となるためです。
特にドアクローザーは、内部のギアがすり減ることで開閉が重く感じられるようになります。
寿命の目安は10〜15年程度とされており、定期的な点検と部品交換が必要です。
ドア本体の歪みや建物の沈下・構造の歪み
ドア本体の歪みや建物の沈下、構造のズレも、開閉が重くなる原因の一つです。
地震や長年の使用により、ドアと枠が干渉しスムーズに動かなくなる場合があります。
たとえば、木製ドアは湿気の影響で伸縮しやすく、建物の歪みが加わると開閉に支障をきたします。
そのため、築年数が経過した住宅では、小さな沈下でもドアの動きに影響を与えるため注意が必要です。
こうした場合は、ドアの調整だけでなく、建物側の点検や補修も検討すべきです。
ドアクローザーの設定不良や本体との相性が悪い
玄関ドアが重く感じられる原因の一つに、ドアクローザーの設定不良やドア本体との相性の問題があります。
クローザーは閉まる速度を調整する装置ですが、設定が強すぎると開ける際に抵抗を感じやすくなります。
また、ドアの重さに対してクローザーの力が合っていない場合も、スムーズな動作を妨げる要因です。
たとえば、重いドアに弱いクローザーを使うと閉まりにくくなり、逆に軽いドアに強すぎるクローザーを使うと開けづらくなります。
バックチェック機能が強く効いている
ドアクローザーに搭載されたバックチェック機能が強く効きすぎていると、開閉時に重く感じることがあります。
この機能は、強風などでドアが急に開かないようにする油圧制御で、約70〜80度の開き角で強い抵抗がかかる仕組みです。
風の影響を受けやすい場所では有効ですが、普段の開閉で重さが気になる場合は、設定が強すぎる可能性があります。
適切に調整すれば、開閉の重さを軽減できます。
可動部にホコリやゴミが付着している
玄関ドアの蝶番やクローザーなどの可動部にホコリやゴミが溜まると、開閉時に重さを感じる原因になります。
潤滑油に汚れが混ざると粘着質の塊となり、スムーズな動作を妨げるためです。
また、潤滑油が乾燥すると金属同士の摩擦が増え、動きが悪くなります。
蝶番の隙間に異物が挟まっていることもあるため、定期的な清掃とグリスアップで可動部の状態を良好に保つことが大切です。
室内外の気圧差による開閉の抵抗
室内と室外の気圧差が原因で、玄関ドアの開閉時に抵抗を感じるケースがあります。
特に第三種換気システムを採用している住宅では、換気扇の運転により室内が「負圧」状態になりがちです。
負圧とは、室内の気圧が室外よりも低くなり、外からの空気がドアを押し返す力となる現象です。
気密性の高い住宅ではこの影響が大きく、給気口が閉じていると開閉がさらに重く感じられることがあります。
引き戸の場合:戸車の破損やレールの汚れ・サビ
玄関が引き戸タイプの場合、戸車の破損やレールの汚れ・サビが原因で動きが重くなる場合があります。
戸車はドアの重量を支え、滑らかな横の動きを助ける重要な部品ですが、樹脂製のため摩耗や破損が起こりやすい傾向があるのも事実です。
また、レールにホコリや石、サビが付着すると摩擦が増し、スムーズに動かなくなります。
特に潮風や排ガスの影響を受けやすい環境では、金属部品の劣化が早まるため注意が必要です。
定期的な清掃と部品の点検・交換が、快適な開閉を維持する鍵となります。
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玄関ドアが重いと感じる場合の解決方法6選

玄関ドアが重く、軽くしたい場合は、原因に応じた対処が必要です。
ここでは、手軽に行える調整方法から、専門業者への依頼が必要なケースまで、効果的な解決策を6つ紹介します。
適切な方法を選ぶことで、ドアの動きが改善され、毎日のストレスも軽減されるでしょう。
ドアクローザーの調整(速度・バックチェック機能など)
ドアクローザーが原因でドアが重く感じる場合は、自分で速度やバックチェック機能の調整が可能です。
クローザー本体には調整用のネジがあり、これを回すことで閉まるスピードや抵抗の強さを変更できます。
時計回りに回すと閉まる速度が遅くなり、反時計回りで速くなります。
バックチェック機能の効き具合も同様に調整可能です。
作業はドライバー1本で行えますが、一度に大きく回さず、少しずつ調整しながらドアの動きを確認するのがポイントです。
ヒンジやスプリングの調整・交換
玄関ドアのヒンジ(蝶番)やスプリングは、摩耗やサビによって動きが悪くなり、開閉時に重さを感じる原因となります。
まずは潤滑油を差して様子を見るのが基本ですが、改善しない場合は部品自体の劣化が疑われますので、ヒンジやスプリングの交換を検討しましょう。
古いドアでも、部品を新しくするだけで動きが大きく改善する場合があります。
調整と交換の判断は、部品の状態を見ながら進めることが大切です。
ヒンジや枠の清掃・グリスアップで摩擦を減らす
玄関ドアの重さを感じたときは、ヒンジや枠の可動部を清掃し、グリスアップするだけで改善することがあります。
長年の使用で潤滑油にホコリや砂が混ざり、粘着性の汚れが動きを妨げることがあるためです。
まずはドアを大きく開け、蝶番や枠の隙間に入り込んだ汚れをブラシなどで丁寧に取り除きます。
その後、適切な潤滑油を塗布することで摩擦が減り、スムーズな動きが戻ります。
気圧差対策(給気口・換気框の開放と掃除)
室内外の気圧差が原因で玄関ドアが重く感じられる場合、給気口や換気框の開放と掃除が効果的です。
換気扇の使用により室内が負圧状態になると、外からの空気がドアを押し返す力となり、開閉に抵抗が生じます。
特に気密性の高い住宅ではこの影響が大きく、通気口が閉じていると負圧が強まります。
給気口や換気框を適切に開放し、定期的に清掃することで、空気の流れが整い、ドアの開閉が軽くなるでしょう。
玄関ドアの掃除方法について、以下の記事でも詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
関連記事:玄関ドアの掃除方法まとめ|素材別のコツとリフォームの目安も解説
戸車やレールの掃除・潤滑剤塗布・交換(引き戸の場合)
引き戸が重く感じる場合は、戸車やレールの掃除、潤滑剤の塗布、または部品の交換が有効です。
戸車やレールにゴミが詰まったり、サビや破損があると、摩擦が増えて開閉が重くなります。
まずは引き戸を外して戸車の状態を確認し、異物や汚れがあれば丁寧に取り除いてください。
レールも同様に清掃し、サビがある場合は除去後に潤滑剤を塗布します。
戸車が破損していれば、ホームセンターなどで部品を購入し交換しましょう。
軽量素材のドアや電動クローザーへの交換
これまでの調整や清掃で改善が見られない場合は、ドア本体を軽量素材のものに交換するか、電動クローザーの導入を検討するのが効果的です。
ドアの歪みや建物の構造に問題がある場合、部分的な対応では限界があります。
アルミやスチール製など軽量なドアに替えることで、物理的な負担が減り、開閉もスムーズになります。
さらに、電動クローザーや自動ドアシステムを導入すれば、力をかけずに開閉でき、誰にとっても使いやすい玄関になるでしょう。
工事は半日ほどで完了するケースも多く、価格は20万円台から対応可能な商品もあります。
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調整より交換を検討すべき状態

これまでにご紹介した方法で改善が見られない場合、調整だけでは対応しきれない段階に達している可能性があります。
ドアの不具合が進行すると、安全性や快適性にも影響を及ぼすため、部品や本体の交換を視野に入れるべきです。
ここでは、調整では不十分で、交換を検討すべき代表的な4つの症状について解説します。
ご自宅のドアが該当するか、チェックしてみてください。
ギイギイと異音がする
ドアの開閉時に「ギイギイ」といった異音がする場合は、ドアクローザーや周辺部品に不具合が生じている可能性があります。
原因としては、ネジの緩み、潤滑油の劣化、内部の油漏れなどが挙げられます。
特に油漏れがあると、クローザーが正常に作動しなくなり、交換が必要です。
また、異音を放置すると、開閉の動作に支障が出るだけでなく、ドアが急に閉まるなどの危険も伴います。
早めに専門業者へ点検を依頼し、安全性を確保しましょう。
玄関ドアの音の原因や対策方法については、以下の記事でも詳しく解説しています。
関連記事:玄関ドア・音が鳴る原因や知っておきたい対策方法とは
油が漏れている
ドアクローザーから油が漏れている場合は、調整では対応できず、本体の交換が必要です。
クローザーは内部の油圧で開閉速度を制御する構造になっており、油漏れは内部部品の劣化や破損を示すサインです。
一度オイルが漏れると再充填はできず、制御機能が失われてドアが急に閉まる危険もあります。
ドアや床に油のシミがある、クローザーがベタついているといった症状があれば、早めに専門業者へ交換を依頼しましょう
15年以上使用している
ドアクローザーを15年以上使用している場合は、調整ではなく交換を検討すべきタイミングです。
一般的な寿命は10〜15年とされており、それを超えると内部部品の摩耗や劣化が進み、調整しても効果が出にくくなります。
外見に異常がなくても、内部では不具合が進行していることもあるため注意が必要です。
突然動作不良を起こすリスクもあるため、安全性を考慮し、早めの交換が望まれます。
調整しても開閉速度に変化がない
ドアクローザーの調整ネジを回しても開閉速度に変化が見られない場合は、内部の故障や部品の劣化が進行している可能性があります。
ドアクローザーは油圧を制御して速度を調整しますが、内部に不具合があるとネジを操作しても機能しません。
また、ドア本体とクローザーのサイズが合っていないケースでも、調整では対応しきれないことがあります。
ストップ機能が効かない、品番が適合していないといった場合も、交換を検討するタイミングです。
リフォームに使える補助金について、こちらの記事でも詳しく解説していますので参考にしてください。
関連記事:【最大200万円】先進的窓リノベ事業2025の補助金額や申請条件の流れを解説
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ドアクローザーや部品の調整・交換にかかる費用相場

玄関ドアの重さを改善するために必要な調整や交換には、どれくらいの費用がかかるのか気になる方も多いでしょう。
自分で対応する場合と、専門業者に依頼する場合とでは、費用に大きな差があります。
ここでは、ドアクローザーや関連部品の調整・交換にかかる一般的な費用相場を紹介します。
自分で調整や交換する場合の費用相場
ドアクローザーの調整や交換を自分で行う場合、業者に依頼するよりも費用を大きく抑えられます。
調整はドライバー1本で対応でき、交換も適切な部品と工具があればDIYで可能です。
一般的な費用相場は以下のとおりです。
| 項目 | 費用相場(税込) |
|---|---|
| 工具代 | 約110円〜3,000円 |
| ドアクローザー本体 | 約5,000円〜20,000円 |
ただし、高所での作業や部品の選定には注意が必要ですので、取り付けミスを防ぐためにも、作業は慎重に行いましょう。
業者に依頼する場合の費用相場
ドアクローザーの調整や交換を業者に依頼する場合は、費用は高くなりますが、安全性と確実性が確保されます。
専門の技術者が適切な診断を行い、部品交換や高所作業にも対応できる点がメリットです。
費用には技術料や出張費、部品代が含まれ、作業内容によって相場が異なります。
| 作業内容 | 費用相場(税込) |
|---|---|
| ドアクローザーの調整 | 約8,800円〜16,500円 |
| ドアクローザーの交換(部品代込) | 約30,000円〜41,000円 |
| 玄関ドアのリフォーム(本体交換) | 約20万円台〜 |
業者によって料金体系や対応範囲に差があるため、複数社から見積もりを取って比較することが重要です。
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