単板ガラスと複層ガラスの見分け方|見た目でわかる4つの確認方法や性能の違いも解説

「自宅の窓ガラスが単板ガラスなのか複層ガラスなのか、見分け方がわからない」
「窓の断熱性能を上げたいけれど、今のガラスの種類がわからない」
このような窓ガラスの種類でお悩みの方は多いのではないでしょうか。
実は、単板ガラスと複層ガラスは構造がまったく異なるため、いくつかのポイントを押さえれば自分でも簡単に見分けられます。
そこで本記事では、名古屋・岐阜の玄関ドア専門店『玄関マスター』が、単板ガラスと複層ガラスの見分け方4選を徹底解説します。
それぞれの違いや性能比較、Low-Eガラスの見分け方や合わせガラスとの違いも紹介しますので、窓ガラスの種類が気になる方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
単板ガラスと複層ガラスの違いとは|基本をわかりやすく解説

窓ガラスの見分け方を知る前に、まずは単板ガラスと複層ガラスの基本的な違いを理解しておく必要があります。
構造・名称・性能の3つの観点から、両者の違いを以下の表にまとめました。
| 比較項目 | 単板ガラス | 複層ガラス |
|---|---|---|
| 構造 | ガラス1枚 | ガラス2枚以上+中空層 |
| 別名 | シングルガラス | ペアガラス(2枚)・トリプルガラス(3枚) |
| 断熱性能 | 低い | 高い(単板ガラスの約2倍) |
| 防音性能 | 低い | やや高い(ただし過信は禁物) |
| 結露 | 発生しやすい | 発生しにくい |
| 価格 | 安い | 単板ガラスの2倍以上 |
ここでは、単板ガラスと複層ガラスの違いについて解説します。
単板ガラスは1枚構造・複層ガラスは2枚以上の構造
単板ガラスと複層ガラスの最も大きな違いは、ガラスの枚数と構造です。
単板ガラスは1枚のガラスだけで構成されたシンプルな窓ガラスで、古い住宅やアパートに多く使われています。
一方、複層ガラスは2枚以上のガラスの間に中空層を設けた構造で、乾燥空気やアルゴンガスが封入されています。
2枚構成がペアガラス、3枚構成がトリプルガラスと呼ばれ、枚数が多いほど断熱性能が高くなるのが特徴です。
ペアガラス=複層ガラスの別名(呼び方の違い)
「ペアガラス」と「複層ガラス」は、基本的に同じ種類のガラスを指す言葉です。
複層ガラスのうち2枚構成のものをペアガラスと呼びます。
厳密にはトリプルガラス(3枚構成)も複層ガラスに含まれますが、一般家庭ではペアガラスが主流のため同義語として扱われるケースが多いです。
また、単板ガラス(たんぱんガラス)は「シングルガラス」とも呼ばれます。
ペアガラスとシングルガラスの違い=複層ガラスと単板ガラスの違いと覚えておいてください。
断熱性能は複層ガラスが圧倒的に高い
断熱性能では、複層ガラスが単板ガラスを大きく上回ります。
単板ガラスは外気の暑さ・寒さがダイレクトに室内へ伝わるのに対し、複層ガラスは中空層が外気の影響を遮断する役割を果たします。
一般的なペアガラスでも単板ガラスの約2倍の断熱効果が期待できるのが特徴です。
窓の断熱性能は単板ガラス→複層ガラス→Low-E複層ガラス→トリプルガラスの順に向上すると覚えておくとよいです。
玄関が寒いと感じる場合は、こちらの記事も参考にしてみてください。
関連記事:寒い玄関をDIYで断熱する方法┃安く断熱リフォームを依頼する方法や玄関を暖かくするテクニック
防音性能は複層ガラスの方が優れるが過信は禁物
複層ガラスは単板ガラスより防音効果が期待できますが、その効果は約5〜10dB程度の騒音低減にとどまるケースが多く、過信は禁物です。
同じ厚さのガラス2枚を使った複層ガラスは、特定の周波数で「共鳴」が起こりかえって音が伝わりやすくなる場合があります。
この共鳴を防ぐには異厚複層ガラスが効果的です。
高い防音性能を求める場合は、防音合わせガラスや内窓(二重サッシ)の設置がおすすめです。
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単板ガラスと複層ガラスの見分け方4つの方法

ここまで単板ガラスと複層ガラスの違いを解説しましたが、実際に自宅の窓がどちらなのか気になる方も多いはずです。
自分でできる見分け方は主に4つあり、最も確実な方法から体感で判断する方法まであります。
ここでは、単板ガラスと複層ガラスの見分け方を4つ紹介します。
ガラスの端にアルミスペーサーがあれば複層ガラス
最も確実な見分け方は、ガラスの端(縁の部分)を横から確認する方法です。
複層ガラスにはガラスの間隔を保つアルミ製のスペーサーが取り付けられており、内部の乾燥剤が中空層の結露を防ぐ役割も果たしています。
窓ガラスの端に銀色の金属部材が見えれば複層ガラス、なければ単板ガラスです。
窓枠の形状で見えにくい場合もありますが、スペーサーの有無は最も信頼性の高い見分け方ですので、まずはこの方法を試してみてください。
省エネ建材等級シールの有無で確認できる
窓ガラスに貼られた省エネ建材等級のラベルを確認する方法も有効です。
窓の性能表示制度では、断熱性能を★1つ〜★4つの4段階で評価しており、★が多いほど高性能です。
単板ガラスの窓は★なし〜★1つ、複層ガラス以上の窓は★2つ以上になるケースが多く見受けられます。
ただし、古い住宅ではラベルがない場合もあるため、別の方法と併用して判断するのがおすすめです。
冬場に結露が発生しやすければ単板ガラスの可能性が高い
冬場の結露の状態も、窓ガラスの種類を判断する手がかりになります。
単板ガラスは外気温がそのままガラスに伝わるため、室内の暖かい空気との温度差で大量の結露が発生しやすいのが特徴です。
一方、複層ガラスは中空層が外気の影響を和らげるため、結露は少量にとどまります。
冬の朝に窓ガラスがびっしり結露している場合、単板ガラスである可能性が高いと判断してよいです。
結露の影響や解決策について、こちらの記事でも詳しく解説しています。
関連記事:結露が家庭にもたらす影響と解決法|仕組みと対策を把握して家族の健康と家を守る
外からの熱の伝わり方で体感的に判断する方法
窓の近くに手を当てたときの温度の感じ方でも、おおまかな判断が可能です。
単板ガラスは断熱性が低いため、冬は窓際に冷気を強く感じ、夏は日射熱がダイレクトに伝わります。
窓の近くで暑さや寒さが顕著に気になる場合は、単板ガラスの可能性があるのです。
確実な判定方法ではありませんが、スペーサーやラベルが確認できない場合の補助的な判断材料として活用してください。
複層ガラスの中でもLow-Eガラスかどうかを見分ける方法

自宅の窓が複層ガラスだとわかったら、次に気になるのはLow-Eガラスかどうかという点です。
Low-Eガラスとは、ガラスの内側表面に特殊な金属膜(Low-E膜)をコーティングした複層ガラスで、通常の複層ガラスよりも断熱・遮熱性能が高い製品です。
ここでは、Low-Eガラスの見分け方について解説します。
ライトをガラスに近づけて反射色で判別できる
スマホのライトやライターの光をガラスに近づけて、反射の色味を確認する方法が有効です。
安全面ではスマホのライトがおすすめです。
暗い時間帯にライトを当てると、ペアガラスには反射が2つ映ります。
Low-Eガラスの場合はLow-E膜がある面だけ反射が赤みやオレンジ色に変わるのが特徴です。
また、Low-Eガラスは通常のガラスよりも鏡のように反射して見えるため、外から室内が見えにくければLow-Eの可能性があります。
遮熱タイプと断熱タイプの見分け方と使い分け
Low-Eガラスには「遮熱タイプ」と「断熱タイプ」の2種類があり、Low-E膜の位置で性能が異なります。
遮熱タイプはLow-E膜が外側ガラスの内面にあり、日射熱を遮る効果が高いため夏場の暑さが厳しい地域に最適です。
断熱タイプはLow-E膜が内側ガラスの内面にあり、暖房熱を逃がしにくいため寒冷地に適した製品です。
設置場所の方角や気候条件に合わせて適切なタイプを選ぶことが、快適な住環境づくりのポイントと言えます。
合わせガラスと複層ガラスの見分け方と違い

「合わせガラス」は複層ガラスと混同されやすいですが、構造と性能はまったく異なるガラスです。
両者の違いを以下の表にまとめました。
| 比較項目 | 複層ガラス | 合わせガラス |
|---|---|---|
| 構造 | ガラス+中空層(空気)+ガラス | ガラス+中間膜(フィルム)+ガラス |
| ガラス間の隙間 | あり | なし(密着) |
| 主な性能 | 断熱性 | 防犯性・飛散防止性 |
| 紫外線カット | 低い | 約99.9%カット |
見分け方は、ガラスの間に空気層(隙間)があるかどうかです。
横から見て隙間があれば複層ガラス、密着していれば合わせガラスと判断できます。
断熱性を重視するなら複層ガラス、防犯性なら合わせガラスを選ぶのが基本です。
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窓ガラスの見分け方に関するよくある質問

最後に、窓ガラスの見分け方や種類に関してよく寄せられる質問にお答えします。
ここでは、費用相場や交換方法など気になるポイントをQ&A形式でお答えしていくので、ぜひ参考にしてください。
Q. 複層ガラスに交換する費用はどれくらい?
単板ガラスから複層ガラスへの交換費用は、窓のサイズや工法によって異なります。
ガラスのみの交換であれば、掃き出し窓(幅1,800mm×高さ2,000mm程度)でおおよそ10万〜20万円が目安です。
サッシも含めた交換は20万〜50万円程度が相場となります。
ただし、ガラスの種類や地域・施工業者により変動するため、複数社から見積もりを取るのがおすすめです。
※参考価格は製品代(税込)の目安です。
Q. 内窓に単板ガラスを選んでも十分な効果はある?
内窓(二重サッシ)であれば、単板ガラスでも一定の断熱効果は得られます。
内窓は既存の窓の内側にもうひとつ窓を追加するため、窓と窓の間に空気層が生まれます。
この空気層が断熱効果を発揮するため、内窓のガラスが単板でも断熱性の向上は期待できるのです。
ただし、より高い効果を求める場合は内窓にも複層ガラスやLow-Eガラスを選ぶ方がおすすめです。
予算と求める性能のバランスで選択するのがポイントと言えます。
Q. 複層ガラスなのに結露する原因は?
複層ガラスでも結露が発生するケースはあります。
主な原因は、室内の湿度が極端に高い場合や、サッシ(窓枠)部分で結露が発生している場合です。
特にアルミサッシは熱を伝えやすく、ガラスが複層でも窓枠に結露が生じるケースが少なくありません。
また、複層ガラスの寿命は一般的に10〜15年程度ですが、製品の品質や設置環境により20〜30年持つケースもあります。
経年劣化でパッキンが傷むと中空層に湿気が入り込み「内部結露」が発生する場合があるため、ガラスの内側が曇っている場合は交換時期と考えてください。
Q. 単板ガラスのメリットはある?
単板ガラスの最大のメリットは価格が安いことです。
複層ガラスの半額以下で購入でき、ガラスが1枚のため軽量で窓の開閉もスムーズです。
構造がシンプルなので、破損時の交換も比較的容易に行えます。
ただし、断熱性・防音性・結露防止の面では複層ガラスに大きく劣るため、快適な住環境を実現するには複層ガラスへの交換がおすすめです。
Q. 賃貸マンションでも窓ガラスの種類を見分けられる?
賃貸マンションでも窓ガラスの種類は見分けられます。
ガラスの端にスペーサーがあるかを確認するのが最も簡単な方法です。
物件の設備一覧や契約書に窓ガラスの仕様が記載されている場合もあります。
わからない場合は管理会社への問い合わせも有効です。
賃貸でも内窓を設置すれば断熱性を向上させられるため、管理会社に相談してみてください。
Q. 単板ガラスから複層ガラスに交換する方法は?
単板ガラスから複層ガラスへの交換方法は、大きく分けて3つあります。
1つ目はガラスのみの交換で、既存のサッシを活かしてガラスだけを入れ替える方法です。
2つ目はカバー工法で、既存の窓枠に新しい窓枠を被せて取り付けます。
3つ目は内窓の追加で、既存の窓の内側にもうひとつ窓を設置する方法です。
どの方法が最適かは窓の状態や予算で異なるため、まずは専門業者に相談するのがおすすめです。
外窓交換の失敗しないポイントや費用について、こちらの記事でも紹介しています。
関連記事:失敗しない外窓交換のポイント|工法・内窓設置の比較から費用相場、補助金について解説
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