窓の隙間を埋める方法|対策しないと生じるリスクとリフォームが必要なケースも紹介

「最近、窓から寒い風が入ってくるような気がする」このような違和感がありませんか。
窓の隙間を放置すると、風が吹き込むだけでなく、防音性が悪くなり騒音に悩まされる可能性があります。
さらに、空き巣に狙われるリスクが高まるなど、安全な暮らしを脅かすリスクもあるため、放置は禁物です。
そこで、この記事では、名古屋・岐阜を中心に展開する玄関ドア専門店『玄関マスター』が、窓の隙間の原因と対処法をわかりやすく解説します。
すぐ実践できる改善方法やリフォームの判断基準も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
窓に隙間ができる原因

窓に隙間ができる原因は、経年劣化によるゆがみやズレだけではありません。
建物の傾きや地震など自然現象によるものや、施工時の問題など原因は多岐にわたります。
ここでは、窓に隙間ができる主な3つの原因を詳しく解説します。
経年劣化によるゆがみやズレ
窓に隙間ができる主な原因は、長年の使用によるサッシのゆがみやズレです。
とくに窓ガラスを支えるアルミ製の金属枠(サッシ)は、外気温の影響を受けやすく、伸縮やゆがみが生じやすい傾向があります。
こうした日々の負担が積み重なることでサッシが徐々に変形し、目に見えないズレがやがて隙間となって現れます。
地震による建物の傾き・ズレ
日本は地震が多く、大きな揺れはもちろん、体感しない程度の揺れでも建物は少しずつ影響を受けます。
その影響が積み重なって建物全体にわずかな傾きやズレが生じると、窓枠が変形し、隙間ができる原因となります。
「しっかり閉めても風や音が入る」「鍵がかかりにくい」などの症状は、建物がゆがんでいるサインかもしれません。
とくに、築年数が経過した住宅や地盤の弱い地域では、影響が出やすいため注意が必要です。
施工時のズレや品質の問題
新築やリフォーム直後に窓の隙間が見つかる場合は、施工時のわずかなズレや、使用された建材の品質が原因かもしれません。
このケースは、見た目に問題なくても、やがて隙間が目立ってきます。
もし早い段階で窓の開け閉めに違和感があるなら、すぐに施工会社へ相談するのがおすすめです。
保証期間内であれば、施工不良として無償で調整してもらえる可能性があります。
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窓の隙間を放置すると生じる4つのリスク

窓の隙間を放置すると、断熱性や気密性が下がり、雨風や騒音が室内に入り込みやすくなります。
さらに虫の侵入や空き巣被害につながるおそれもあり、見過ごすと暮らしの快適さと安全性が損なわれかねません。
ここでは、窓の隙間を放置することで起きやすい4つのリスクについて解説します。
断熱性や気密性が低下し雨風が入ってくる
窓に隙間があると、そこから外気が直接室内へ流れ込み、快適な室温を保てません。
冬は暖かい空気が外へ逃げ、暖房をつけてもなかなか部屋が暖まらない原因になります。
反対に夏は冷気が逃げてしまうため冷房効率が落ち、結果として電気代が高くなることも少なくありません。
さらに隙間は雨風の侵入口にもなり、湿気によるカビや結露を招くリスクも高まります。
防音性能が悪くなる
窓の隙間は、外の音を室内に届ける侵入口にもなってしまいます。
そのため、これまで気にならなかった車の音や近所の話し声が、ストレスに感じるようになるかもしれません。
とくに、静かに過ごしたい夜間や、集中力が求められるリモートワーク中は、わずかな物音でも気になってしまいます。
窓の隙間で防音性能が低下すると、暮らしの快適さが損なわれるため、早めの対策が大切です。
空き巣に狙われやすくなる
空き巣は侵入前に家の様子を下見することが多く、窓にわずかな隙間があるだけでも狙ってくる傾向があります。
警視庁の統計によると、空き巣の侵入経路として全体の40%以上を占めているのが窓です。
たとえ鍵をかけて対策を講じていても、サッシのゆがみやズレでロックが甘くなり、こじ開けられやすくなります。
とくに1階や、人目につきにくい場所にある窓には注意が必要です。
参照:警視庁_東京の犯罪(令和6年版)
引き違い窓なら虫が侵入しやすくなる
左右にスライドして開閉めするタイプの引き違い窓は、構造上、レール部分に隙間ができやすい特徴があります。
そのため網戸を設置していても、わずかな隙間から小さな虫が入り込むことがあります。
気づいたときには、コバエや蚊、羽アリなどが室内に入っていたケースも珍しくありません。
室内に虫が入りやすくなると、衛生面の不安やストレスのリスクが増えるため、隙間は早めに対処しておきたいポイントです。
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すぐできる窓の隙間を埋める対策4選

窓にできた隙間は、放置せず早めに対策を講じることが大切です。
簡単な工夫で冷暖房効率や防犯性を高められるため、まずは手軽な方法から試してみるのがおすすめです。
ここでは、専門的な道具や知識がなくてもすぐ実践できる4つの方法を紹介します。
隙間テープを貼る
スポンジ状の隙間テープを窓枠に貼る方法は、特別な道具も技術も不要なため、「まず試してみたい」と考える人におすすめです。
気になる隙間を物理的にふさぐと、外気の侵入を抑え、断熱性や防音性の向上が期待できます。
ホームセンターや100円ショップでも手軽に入手でき、窓の隙間に合わせて厚みや素材を選べる点も魅力です。
サッシ下の「戸車」の高さを調整する
「開け閉めが重い」「ガタガタと音がする」と感じたら、サッシ下の「戸車(とぐるま)」の高さがズレているサインかもしれません。
戸車とは開閉を滑らかにする車輪を指し、これが左右でずれて窓が傾くと隙間が生じてしまいます。
多くの場合、ドライバー1本で高さの微調整ができる仕組みです。
そのため戸車を調整して窓を水平に戻すだけで、気になる隙間が改善する可能性があります。
緩衝材(プチプチ)を貼る
窓枠のすき間に梱包用の緩衝材(プチプチ)を詰めるだけで、風や虫の侵入を防ぐ応急処置になります。
緩衝材はホームセンターなどで手に入りやすく、すぐに試せる手軽さが魅力です。
また、目立ちにくい部分に使えば見た目も気にならず、冬場の冷気対策にもなります。
さらに、窓ガラスに貼れば結露防止や簡易的な断熱効果も期待できます。
パテで隙間を埋める
テープでは対応しきれない大きな隙間や、形が複雑な場所には粘土状のパテが有効です。
パテの素材は柔らかく、指で押し込むだけで隙間の形にぴったりとフィットさせられます。
ただし、きれいに仕上げるには少しコツがいる上、窓の開閉に関わる場所には使えません。
初めて使う場合は、目立たない場所で試してから使うのがおすすめです。
窓の寒さ対策について、こちらの記事でも詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。
関連記事:窓の寒さ対策で冬でも健康的な暮らしを実現|補助金を活用した断熱リフォームのすすめ
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窓の隙間を埋めるのにリフォームがおすすめな場合

自力の補修が難しいと感じたら、無理せずリフォーム会社へ依頼するのがおすすめです。
とくに築年数が経過していたり、窓そのものに劣化がある場合は、これまで紹介した方法では不十分なケースもあります。
ここでは、窓の隙間を埋めるのにリフォームを検討したほうがよいケースを解説します。
築年数が20年以上経過している場合
築年数が20年を超えている建物は、窓そのものや周辺部品が寿命を迎えているサインかもしれません。
とくにアルミサッシは長年の開閉による負荷や温度変化の蓄積で、目に見えないゆがみが生じている可能性があります。
さらに築年数が経過した建物は、隙間テープなどで一時的に補修しても、根本的な解決につながらないため注意が必要です。
窓全体の密閉性が落ちているため、窓交換や二重窓の設置と言ったリフォームが最も確実な対策と言えます。
二重窓(内窓)を取り付ける場合
今ある窓の内側にもう1枚窓を設置して、断熱性や防音性の向上を図る「二重窓(内窓)リフォーム」もおすすめです。
窓を二重に取り付けると、窓と窓の間に空気の層が生まれ、外気の影響を効果的に遮断します。
これにより冷暖房の効率が大きく改善し、夏は涼しく冬は暖かい快適な室内環境を保てます。
また、不快な結露の発生も抑制でき、カビやダニの予防と言った衛生面のメリットも見逃せません。
結露の仕組みや影響について、こちらでも詳しく解説していますのでご覧ください。
関連記事:結露が家庭にもたらす影響と解決法|仕組みと対策を把握して家族の健康と家を守る
窓枠が劣化している場合
窓の隙間が頻繁に気になる場合は、窓本体ではなく「窓枠」そのものが劣化している可能性もあります。
とくに木製の窓枠は、湿気や紫外線の影響を受けやすく、ひび割れや反りを引き起こすことも少なくありません。
また、金属製のサッシでも経年によるゆがみや腐食が進むと、窓の可動部分にズレが生じ、隙間ができやすくなります。
窓枠自体が傷んでいると、テープやパテなどの応急処置では対応しきれない場合もあるため、枠ごと交換するリフォームが根本的な解決策です。
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窓の隙間を埋める際の注意点

隙間テープやパテなど、市販の補修材を使えばある程度の隙間対策は可能です。
ところが、やり方を間違えると窓の開閉に支障が出たり、効果が半減したりするおそれがあります。
ここでは、窓の隙間を埋める際に気をつけたいポイントを4つ紹介しますので、参考にしてください。
埋める前にホコリや油分をきれいにする
隙間テープやパテなどの補修材を使用する前に、窓枠まわりの汚れをしっかり拭き取ることが大切です。
埋めようとする部分にホコリや油分が残っていると粘着力が低下し、すぐにはがれる原因となります。
ホコリや油分は中性洗剤や住居用アルコールスプレーを使って拭き取り、しっかり乾かしてから作業を始めると、補修材が本来の性能を発揮し長持ちします。
隙間のサイズに合った補修材を選ぶ
窓の隙間を効果的に埋めるには、場所やサイズに応じた補修材の使い分けが重要です。
たとえば、細く均一な隙間には隙間テープ、広さや形が不規則な箇所にはパテ、そして手軽に断熱性を高めたいなら緩衝材と言った選択肢があります。
もし適さない補修材を選ぶと、十分な効果が得られないばかりか、窓の開閉を妨げる原因にもなりかねません。
補修材が開け閉めの邪魔にならないか確認
補修材を使ったあとは、窓の開閉を確認しないと、後からトラブルになる場合があるので注意が必要です。
補修材を厚くしすぎたり、位置がずれたりしていると、窓が引っかかって完全に閉まらなくなる可能性があります。
とくに引き違い窓では動作に影響しやすいため、様子を見ながら少しずつ補修するのが安心です。
もし引っかかりを感じたまま無理に動かすと、窓枠やサッシそのものを傷めてしまいかねません。
自信がなければ無理せず専門業者に相談する
「自分で直せるのか」と少しでも迷ったら、無理せず専門業者に相談するのが最も安全な選択です。
とくに、明らかに隙間が広い、窓枠がゆがんでいるなど構造的な問題が疑われるなら、DIYでの対応は避けるべきです。
中途半端な知識で作業を進めると、かえって窓を傷つけたり、開閉できなくさせるリスクが伴います。
なお、賃貸住宅では自己判断での補修が契約違反にあたる場合も多いため、不具合を発見したらまず管理会社や大家さんへ連絡してください。
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窓の隙間を埋めるときによくある質問

最後に窓の隙間を埋めるときによくある質問をまとめました。
実際に作業する前の不安や迷いを解消するためにも、ぜひチェックしてみてください。
コーキングで窓の隙間をDIYで埋められる?
床や壁、家具などの隙間やひび割れを埋める補修材として使われるコーキングによる窓の隙間補修は、DIYでも可能です。
しかし、作業に慣れていないと充填したラインが波打ったりはみ出したりして、きれいに仕上げるのは困難と言えます。
また、サッシや壁の材質に合わないコーキング材は、早期のひび割れや剥がれを招くので注意が必要です。
もしDIYに少しでも不安を感じるなら、仕上がりの確実な専門業者へ依頼をおすすめします。
100均にあるもので窓の隙間は埋められる?
100円ショップで手に入る商品でも、窓の隙間対策は可能です。
代表的なのは「隙間テープ」や「すきまパテ」、「防音テープ」などで、手軽に貼れる商品が多く揃っています。
ただし、厚みや粘着力が窓のサイズや材質に合わないと、すぐに剥がれたり開閉の妨げになる場合もあるため、事前のチェックが大切です。
今すぐできる窓の隙間からの寒さ対策は?
特別な道具がなくても、家にあるものを活用して今すぐできる寒さ対策として、次のような方法があります。
- カーテンや厚手の布を窓際にかける
- 梱包用の緩衝材を隙間部分に貼る
- 窓際に段ボールを立てかける
このような方法は、いずれも一時的な対策です。
また、ホームセンターや100円ショップで補修材を簡単に入手できますが、冷気が気になる季節だけの一時的な対策として取り入れるのがおすすめです。
賃貸住宅や分譲マンションの場合は?
賃貸物件では、窓まわりを含む設備は原状回復が前提となるため、テープやパテを使った補修はトラブルの原因になるおそれがあります。
自分で補修しようと考えるなら、事前に管理会社や大家さんに相談しておくと安心です。
分譲マンションの場合でも、窓の内側は専有部ですが、サッシや窓枠など外側にあたる部分は共用部として扱われるケースがあります。
共用部に該当する部分に手を加える際は、管理規約を確認し、管理組合の許可が必要になる場合もあるため注意が必要です。
リフォームするなら使える補助金はある?
2025年6月現在、窓のリフォームに活用できる主な国の補助金は次の通りです。
| 補助制度名 | 補助金の目安 | 内容 |
| 先進的窓リノベ2025事業 | 工事費の最大1/2(上限200万円) | 断熱性能の高い窓の交換・リフォームが対象 |
| 子育てグリーン住宅支援事業 | 費用の1/3程度(上限40万円~60万円) | 子育て世帯向の断熱リフォームが対象 |
補助制度は申請期間内であっても、予算に達し次第終了となる場合があるので、最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。
また、自治体独自で補助しているケースもあるため、地域の窓口や公式サイトもあわせてチェックしておくと安心です。
参照:環境省_先進的窓リノベ2025事業、子育てグリーン住宅支援事業
2025年度の先進的窓リノベ事業の詳細については、こちらの記事も参考にご覧ください。
関連記事:【最大200万円】先進的窓リノベ事業2025の補助金額や申請条件の流れを解説
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