玄関ドア 業者が教えます 玄関マスターは窓についても考えます! 2 知って頂きたい現象
日常生活の中で「何かおかしいな・・・」と感じることがある現象でも、
窓の不具合ではなく、商品の特性に関連して発生する現象があります。
一部をご紹介しますのでご一読ください。
すき間風がひどいんだけど・・・
窓を閉めきった時のすき間風について
窓を締めきった時のすき間をふさぐために、
枠や窓にはパッキンなどのゴムやプラスチックの気密部品が取り付けられています。
強風や季節風などによって室内外に気圧差が生じると、
この気密部品の接触部分からすき間風が発生します。
これは、自然現象のひとつであり完全になくすことはできません。
ただし、すき間風があまりに激しい場合は、
窓各部の調整が不十分であることが考えられますので、調整をする必要があります。
家本体の躯体(木材の柱など)の反りなどが原因の場合もありますが、
ある程度までは窓の調整機能で解決することが出来ます。
なお、キッチンなどの換気扇を使用した場合は、強制的に空気を室外へ排出するため、
気密材と枠または窓の接触部分から空気が入ることがあります。
窓からピューピュー音がする・・・
窓の笛鳴り現象について
上記のすき間風と同じような状況ですが、窓を締めきった状態で換気扇を使用した場合、
強制的に空気が室外に排出されると共に、同じ量の空気が、
窓のすき間などから室内に入り込もうとします。
気密部品と枠または窓の接触部分を通り抜ける空気が、笛を吹く状態と同じ現象を起こします。
これも、自然現象のひとつであり完全になくすことはできません。
ただし、この現象は窓各部分の調整が不十分であるときにも生じますので、調整が必要となります。
なお、強風時や高層マンションのように常時強い風が吹き抜けるところにおいても
笛鳴り現象が起こることがあります。
窓を掃除したら水が中に入ってきた・・・
清掃時の散水による水侵入について
窓を閉めた状態で雨が室内側へ入らないように窓には、
パッキンなどの気密部品が取り付けられています。
これは、強風を伴う降雨時を想定した所定の水密性能を確保するためのものですが、
窓と枠のすき間を完全に密閉するものではありません。
清掃時に、ホースや高圧洗浄機などで強く水をかけたり、「下から上」方向に水をかけたりすると、
室内側へ水が浸入する場合があります。
これは、水の勢いが強かったり、上方向に水をかけたりしたことで、通常の降雨を想定した
窓の水密性能を超える状況となったことによるもので、窓の不具合ではありません。
清掃時は草花に水やりする程度の水流で「下方向」に
シャワー状の水がかかるように散水をお願い致します。
結露がひどくてベタベタです・・・
結露について
結露は、室内外の温度差が大きく室内の湿度が高い場合、季節を問わずに発生するものです。
これは、自然現象のひとつであり、窓の不具合ではありません。
また、室内環境によっては断熱窓や内窓を使用していても発生する場合があります。
完全になくすことはできませんが、できるだけ発生を抑える方法としては、
以下の点を心がけて頂ければと思います。
①過度な加湿の防止(上限60%)
②換気の促進
③室温は適温に保つ
④空気の流れを良くする
内窓を付けたんだけど、外側に結露する・・・
外窓(既設のサッシ)の結露について
内窓を付けても、外窓(既設のサッシ)に結露が発生する場合があります。
内窓の防露性は、内窓の結露を大きく減少させる効果がありますが、
外窓(既設のサッシ)への結露が発生しやすい条件も併せ持っています。
室内の暖かい熱が内窓に遮断されるため、外部に熱が伝わりにくく、
外窓(既設のサッシ)の表面温度が下がるなど、結露が発生しやすい条件になるためです。
自然現象のひとつであり、窓の不具合ではありません。
ガラスが突然割れました・・・
ガラスは、硬いものなどの衝撃、飛来物などの外力によってできるキズや、
ごくまれにガラス中に残存する不純物に起因するキズ、
熱割れと呼ばれる現象によって、突然亀裂が入る場合があります。
ガラスは熱によって膨張する性質を持っているため、
直接日射を受ける部分と窓枠などの中に隠れている部分とで、
温度の差による熱膨張差が生じます。
この熱膨張差がガラスの持っている「強度」を超えた場合、ガラスが割れます。
これが熱割れと呼ばれる現象です。
熱割れを予防するポイントは
・ガラス面にカーテンやブラインドを密着させない
・冷房・暖房の冷風・温風をガラスに直接当てない
・ガラス面に紙を貼ったり、ペンキを塗ったりしない
・室内に熱だまりをつくらない
です。ガラスに亀裂が発生してしまった場合は、お早めにご連絡ください。