玄関や内窓のガラスが勝手に割れた?「熱割れ」の正体を解説
- 「玄関や内窓のガラスが、勝手に割れてしまった」
- 「しかも、割れ方が不自然で不気味だ」
このような現象に遭遇した人は多いのではないでしょうか?
たしかに、何もしていないのにガラスが割れていたら、いったい何事かと思いますよね。
本記事ではそのような現象が起こる正体と、その予防策に関して解説します。「突然、何もしていないのにガラスが割れた!」というトラブルに苛まれた方は、ぜひ参考にしてください。
目次
玄関や内窓のガラスが勝手に割れる「熱割れ」とは?
玄関や内窓のガラスが勝手に割れる現象は、おそらく「熱割れ」だと思われます。これに関しては、初めて聞いたという人が多いのではないでしょうか?
熱割れとは、一言でいうと「ガラス面の温度差の広がりを原因とした、ガラスの破損」です。
前提として、ガラスというのは、熱が加わると膨張する性質を持っています。
だから、日光などが直接当たる部分は、少し膨らんでいるわけですね。
しかしガラス面のうち、「サッシ部」などには日光が当たらず、温度が低いままです。
そうするとガラス面に温度差が生まれて、「膨らんでいる部分」と「そうでない部分」に分かれてしまいます。それでどこかに余計な圧力がかかってしまい、「熱割れが起こる」わけですね。
熱割れの見分け方
なお、熱割れと通常のひび割れを見分けるのは簡単です。
普通のひび割れは、以下のように「蜘蛛の巣状」であることが大半。
一方で、熱割れの場合は、以下のような割れ方を示します。
久しぶりにレースカーテン開けたら、窓ひび割れてた😭 調べてみたら『熱割れ』ってものあるみたいだけど負担どうなるの😭😭 pic.twitter.com/mkHDflxp91
— 皋 (@pm_pm_14) September 30, 2023
このように、曲線状もしくは直線上のヒビが入ります。
この割れ方をしていて、特段ガラスに衝撃が加わるようなできことがなかったなら、熱割れがあったと判断できるでしょう。
玄関や内窓のガラスの熱割れを防ぐための5つのヒント
玄関や内窓のガラスの熱割れを防ぐためには、以下の方法が考えられます。
- ガラスに冷暖房が当たらないようにする
- 断熱シートを使わない
- 定期的な換気をおこなう
- 日陰を作る
- 網入りガラスに交換する
こういった工夫をできるだけ実践すれば、ショッキングな熱割れの大半を予防できます。それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。
1.ガラスに冷暖房が当たらないようにする
まず、ガラスに冷暖房が当たらないようにしましょう。
たとえば冷房が当たると、ガラス面上の温度差が広がり、熱割れが起こりやすくなります。
この現象を防ぐために、内側にカーテンをつけるなどの工夫をしておきたいところです。またエアコンの温度を極端な高温・低温にしないなどの自制も有効でしょう。
2.断熱シートを使わない
断熱シートを使わないのも、ひとつの方法です。
断熱シートを貼ってしまうと、ガラスに熱が溜まってしまうことがあります。そうすると温度差が広がり、熱割れが起こりやすくなるわけです。
断熱シート自体は便利ですが、こういったデメリットがある点に注意しましょう。
3.定期的な換気をおこなう
定期的な換気をおこなうだけでも、当然ながら熱割れ予防になります。
換気をして、部屋内と屋外の温度を近づけることで、窓ガラス面の温度差を縮めることが可能です。
暑い、寒い思いをしてまで換気をする必要はありませんが、気がついたときにやっておくようにすると、よい予防策となるでしょう。
4.日陰を作る
日陰を作るのは、お手軽ながら強力な予防策になります。
熱割れが起こるとしたら、ほとんどの場合で直射日光による温度上昇が関係しています。つまり日陰を作れば、日光を遮り、温度差の発生を防ぐことが可能です。
具体的には、屋外側にシェードを設置するなどの方法が考えられるでしょう。こうすることで、直射日光の大部分をカットできます。
ただし玄関ドアのガラス面にシェードをつけるのは、外観の問題からむずかしいかもしれません。しかし、玄関全体を覆うようなシェードや「ひさし」を増築することで、同様の効果を得られます。
5.網入りガラスに交換する
徹底して対策したいなら、そもそも熱割れが起こりにくい「網入りガラス」に交換するのも有効です。
網入りの場合、耐熱性が高く、熱による膨張が起こりにくくなります。よって、ガラス面上の温度差が生じにくく、熱割れも避けられるわけですね。
網入りガラスは、1m四方10,000円から20,000円ほどで交換できます。費用面で折り合いがつくなら、交換を検討してもよいでしょう。
ガラスと熱割れに関するに関するQ&A
本記事では、玄関や内窓ガラスの熱割れに関して解説しました。ここではよくある質問に回答します。
- 熱割れしたガラスはそのままでも大丈夫?
- ガラスの熱割れは保険適用される?
- 植栽で日陰を作るのは有効?
それぞれについて詳しく解説するので、参考にしてください。
熱割れしたガラスはそのままでも大丈夫?
結論からいうと、そのまま放置するのはおすすめできません。なぜなら、以下のリスクがあるからです。
- さらなるヒビが発生しやすくなる
- 耐久性が落ちており、些細な衝撃で割れやすい状態になる
まず、一度熱割れが起こると、ヒビになっている部分からさらなる日々が生じることがあります。
ヒビの延伸が長くなったり、あるいは枝分かれしたりして、さらに見栄えが悪くなるかもしれません。
耐久性の低下は、決して無視できない問題です。ヒビが入っているというのはつまり、ガラスが本来の強度を失っている状態を示します。
そうするとちょっとした衝撃で割れるなどして、怪我などにつながる可能性があります。
もし熱割れが起きたなら、できるだけ早く修繕するようにしましょう。
ガラスの熱割れは保険適用される?
契約内容にもよりますが、ガラスの熱割れは多くの場合で保険の対象となります。
多くの火災保険は、自然現象による汚損を保険適用対象としています。そしてガラスの熱割れは紛れもなく自然現象です。したがって、保険が適用されると考えるのが自然でしょう。
賃貸契約の場合にも同様のことが言えます。「借主が意図的に熱割れをさせた」という特殊なケースでもない限り、修繕費用を負担する必要はありません。
植栽で日陰を作るのは有効?
結論からいうと、一定の効果があると言えます。
窓に対する直射日光を遮るような位置に植栽があれば、当然ながらガラス面上は日陰となるわけです。
そうするとガラス面上の温度のバラつきが起こりにくくなり、熱割れも生じにくくなるでしょう。
仮に植栽を置けるようなスペースがあるなら、この方法での予防を検討してもよいでしょう。
しかし植栽のお手入れはそれなりにたいへんです。もしそういったことが苦手であれば、この方法は避けたほうがよいかもしれません。
まとめ
本記事では、玄関や内窓のガラスの熱割れに関して解説しました。
通常、ガラスというのは何らかの衝撃がない限り割れることがないものです。
しかし、何ら心当たりがないのに、ガラスが割れてしまうことがあります。そのほとんどが、熱割れという現象です。
熱割れすると、一目で分かるヒビが入り、見た目が悪くなってしまいます。また耐久性も落ちてしまい、さらなる事故や破損に発展する可能性もあるでしょう。
よってシェードをつけたり、ガラス面上の温度差が生じないように工夫する必要があるでしょう。いっそ「網入りガラス」に交換するなどの選択肢もあります。
簡単なことでもよいので、熱割れの予防策を講じて、ガラスがダメージを受けないように配慮しましょう。
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