窓の防音対策で窓交換よりも内窓の方が有利な理由|メリット・デメリット、ガラスの種類も解説

窓の防音対策で窓交換よりも内窓の方が有利な理由

「車の走る音がうるさくて夜の寝つきが悪い」

このように騒音に悩まされていて、窓の防音リフォームをお考えの方もおられるのではないでしょうか。

窓のリフォームは実は窓交換よりも内窓の設置の方が、防音効果が高いです。

しかし、内窓を設置することで思わぬデメリットも存在します。

そこで今回は、内窓で防音できる理由やガラスの種類による性能の違い、設置のメリット・デメリットなどを詳しく解説します。

内窓を設置して、外の騒音がうるさくても眠れる快適な生活を手に入れてください。

 

内窓の防音効果はどのくらい?騒音を大幅に軽減できる理由

和室を内窓で防音にするリフォーム内窓とは現在ある窓の内側にもう一つ窓を設置する方法で、二重窓やインナーサッシとも呼ばれます。

内窓で外の騒音を軽減できる理由は、元々の窓と内窓の間に空気の層ができ、空気層が防音の役割を果たすからです。

また一般的な窓は、サッシの隙間から音漏れしやすいのですが、内窓を取り付けることでその隙間からの音を塞ぐため、サッシの交換よりも内窓の方が高い防音効果を実現します。

内窓を設置することで外部からの音は「元々の窓→空気層→内窓」と伝わる過程で、空気層によって音が吸収されます。

 

内窓のガラスの種類による防音性能の違い

二つ並んだ窓を内窓で防音対策した事例

内窓の防音性能は、ガラスの種類によって大きく異なります。

内窓に採用される主なガラスの種類
  • 単板ガラス
  • 防犯合わせガラス
  • 複層ガラス(ペアガラス)

 

順番に解説します。

 

単板ガラス

単板ガラスは、一枚のガラス板でできた最もシンプルなタイプです。

ガラスの厚みによって防音性能が少し変わりますが、防音効果は高くありません。

模様の入った型ガラスで外からの視線を遮ったり、強化ガラスで割れにくく安全性の高い内窓にしたりすることも可能です。

 

防犯合わせガラス

防犯合わせガラスは、二枚のガラスの間に特殊なフィルムを挟んだ構造で、防犯性と防音性を兼ね備えています。

ガラスが割れても破片が飛び散りにくいため、安全性が高いのが特徴です。

防音性能は単板ガラスよりも優れていますが、次にご紹介する複層ガラスにはおよびません。

防犯性と防音性、価格のバランスを求める方に適しています。

 

複層ガラス(ペアガラス)

複層ガラスは、二枚のガラスの間に薄い空気層を設けた構造で、高い断熱性と防音性を発揮します。

ガラス間の空気層が防音効果を高めるため、単板ガラスや防犯合わせガラスよりも優れた防音性能があります。

さらに、Low-E複層ガラスを選べば、断熱性や遮熱性も向上するため、省エネルギーで光熱費を削減可能です。

防音性を最も重視する場合は、防犯あわせ複層ガラスがおすすめです。

 

こちらの記事で、内窓の効果や設ける際の注意点について解説しています。

関連記事:内窓の効果・リフォームのメリットやガラスの種類と特徴・設ける際の注意点について

 

内窓設置のメリットとデメリット

4つのFIX窓を内窓で防音対策した事例

ここでは、内窓設置のメリット・デメリットについて詳しく解説します。

 

防音以外の内窓のメリット

内窓の防音効果以外のメリットは、主に以下の3つです。

  • 断熱性の向上
  • 結露を抑える
  • 省エネ効果

内窓を設置すると窓の断熱性能が向上し、冷暖房の効きが良くなります。

また光熱費を節約でき、結露の発生を軽減します。

内窓の取り付けは1箇所につき1時間程度で終わるので、気になっている方は少しでも早く内窓を設置するのがおすすめです。

 

内窓設置のデメリット

内窓設置のデメリットとして、主に以下の4つがあります。

  • 換気する際に窓を2つ開ける必要がある
  • 遮熱タイプの内窓を選ぶと部屋が少し暗くなる
  • 窓枠に物を置けない
  • 窓の種類によっては取り付けできない

内窓を設置すると換気の際に窓を2つ開ける必要があるため、毎日開閉する窓であれば不便に感じる可能性があります。

また内倒し窓やルーバー窓など、窓の種類によっては内窓を取り付けられない場合もあるので注意が必要です。

取り付けできるかどうかは、施工業者へ相談してみてください。

 

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内窓以外の防音対策

掃き出し窓を内窓で防音対策した事例

内窓の設置が防音対策として最も効果的ですが、内窓以外にも防音性を高める方法があります。

  • サッシの交換
  • ガラスを防音ガラスに交換
  • 防音ドアに交換

順番に解説します。

 

サッシの交換

古いサッシは隙間が空いていたり、単板のガラスを採用していたりするので防音性能が高くありません。

サッシを新しいものに交換すると、隙間からの音漏れが軽減し、防音性能を向上させられます。

二重窓と比べて防音性は劣りますが、頻繁に開け閉めする窓であれば、サッシの交換も検討してみてください。

 

ガラスを防音ガラスに交換

単板ガラスを防音ガラスに交換する方法もあります。

防音ガラスは、複数のガラス板の間に特殊なフィルムを挟んだ構造で、高い防音性能を発揮します。

しかし防音ガラスに交換しても、サッシの隙間から入る音は軽減されないので、防音効果は高くありません。

 

防音ドアに交換

寝室からリビングのご家族の会話が聞こえるような場合は、防音ドアが有効です。

とくに部屋で映画鑑賞や楽器を演奏する場合は、防音ドアへの交換を検討しましょう。

防音ドアは、ドア本体の遮音性能が高いだけでなく、隙間からの音漏れを防ぐ構造になっています。

内窓と防音ドアを組み合わせることで、心置きなく趣味に没頭できます。

 

内窓設置の費用相場と使える補助金

内窓で防音対策した和室の事例

内窓設置を検討する際に気になるのが、費用面についてです。

ここでは、内窓の施工費用相場や、設置費用の一部を補助してくれる制度について解説します。

 

内窓の施工費用相場

内窓の施工費用は、窓の大きさや枚数、使用するガラスの種類などによって異なります。

一般的に、窓一枚あたりの施工費用は5万円~20万円程度が相場です。

ただしこれは目安であり、ガラスの大きさや仕様によって大きく変わります。

一度に多く内窓を取り付けすれば、施工価格を抑えられる可能性があります。

内窓設置の正確な費用は、実際に業者に見積り依頼してみてください。

 

内窓設置の補助金・助成金制度

内窓設置費用の負担を軽減するために、国や自治体の補助金・助成金制度をぜひ活用してください。

たとえば「先進的窓リノベ事業」では、一定の条件を満たす内窓設置に対して最大200万円の補助金が受けられます。

補助金の額は、リフォームする窓の種類や性能、大きさによって変わります。

*補助額の詳細はこちらを参考にしてください:環境省・先進的窓リノベ2024事業

ただし、先進的窓リノベ事業の予算には限りがあります。

また自治体によっては、独自の補助金・助成金制度を設けているところもあります。

玄関ドアのリフォームを検討している方は、ぜひお早めにご相談ください。

 

こちらの記事では、先進的窓リノベ事業について詳しく解説しています。

関連記事:先進的窓リノベ事業2024年も継続!上限補助額は200万円・窓とドアをお得にリフォーム|内容を詳しく紹介

 

内窓・玄関ドアのことなら「玄関マスター」へ!

FIX窓を防音対策で内窓施工の写真

内窓や玄関ドアに関することなら、「玄関マスター」におまかせください。

玄関マスターは株式会社ブルーマテリアルの中の玄関ドアや窓のリフォームなどを行う玄関ドア専門の会社となります。主な施工エリアは名古屋・岐阜を中心に展開しております。

防音性能に優れた内窓の設置から、防犯性の高い玄関ドアへの交換まで、幅広いニーズにお応えします。

また、補助金・助成金制度の利用についてもご相談いただけます。

内窓・玄関ドアでお悩みの方は、ぜひ一度「玄関マスター」にご相談ください。

 

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著者情報
株式会社ブルーマテリアル専務取締役 日比野晴彦
日比野晴彦
株式会社ブルーマテリアル 専務取締役
 
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