玄関のスマートキーは危険ではない|メリット・デメリットや対策、注意点を徹底解説

玄関のスマートキーは危険ではない|メリット・デメリットや対策、注意点を徹底解説

玄関のスマートキーは便利な反面、セキュリティ上の問題も指摘されています。

電池切れなど、一般的な鍵とは異なる危険性があるのは事実です。

しかし正しい使用法と対策を知ることで、これらのリスクを最小限に抑えられます。

本記事ではスマートキーの特徴やメリット・デメリットを詳しく解説し、安全に使用するためのポイントをご紹介します。

玄関にスマートキーの導入を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

 

玄関のスマートキーの危険性とは

玄関をスマートキーにする危険性

玄関のスマートキーは鍵を差し込む手間が不要な一方で、いくつかの危険性も指摘されています。

主な危険性としては、以下の3つが挙げられます。

  • リレーアタックされる可能性
  • 電池切れや停電時のリスク
  • 暗証番号式スマートキーの危険性

それぞれのリスクについて説明し、対策方法を紹介します。

 

リレーアタックされる可能性

リレーアタックとは、スマートキーの電波を拾って不正に解錠する手法です。

しかし現在のスマートキーは対策されており、リレーアタックのリスクは低いと言えます。

ボタンを押した時や動いている時だけ電波を発するよう設計されており、常時電波を発信することによるリスクを軽減しています。

ただし、完全にリスクがゼロになるわけではありません。

以下の対策で、リレーアタックのリスクをさらに低減できます。

  • スマートキーは玄関から2.5m以上離れた場所に保管する
  • 金属製の箱に入れて電波を遮断する
  • スマートキーを節電モードにしておく

 

電池切れや停電時のリスク

スマートキーの弱点の一つが、電池切れや停電時に解錠できなくなる可能性があることです。

スマートキーが電池切れになると、当然ながら解錠できません。

またコンセント電源のタイプは、停電時には自動施錠機能が使えなくなります。

電池切れなどに対する効果的な対策は、非常用キー内蔵のリモコンキーを選ぶことです。

従来の金属製の非常用キーがあれば、電池切れや停電時でも解錠できます。

 

暗証番号式スマートキーの危険性

暗証番号式のスマートキーには、以下のような危険性があります。

暗証番号式スマートキーのリスク
番号を忘れるリスク ・番号を忘れると家に入れなくなる
・とくに高齢者やお子様にとって問題になりやすい
覗き見のリスク ・暗証番号を入力する際に他人に見られると、不正解錠の危険性が生じる
定期的な更新の手間 ・セキュリティ維持のため、暗証番号を定期的に変更する必要がある
・ご家族全員が新しい番号を覚える必要がある

 

これらのリスクを考慮すると、セキュリティを重視する方には、暗証番号式以外のスマートキーがおすすめです。

リモコンキーなら覗き見の心配がなく、番号を覚える必要もありません。

また、快適な住まいづくりのために、防犯性能の向上とあわせて断熱仕様の玄関ドアがおすすめです。

現在、断熱仕様の玄関ドアへのリフォームには、補助金が交付されます。

スマートキーの導入をお考えの方はぜひ補助金の利用も検討してください。

 

玄関ドアが補助金対象の先進的窓リノベ2024事業補助金について、こちらで詳しく解説しています。

関連記事:先進的窓リノベ事業2024年も継続!上限補助額は200万円・窓とドアをお得にリフォーム|内容を詳しく紹介

 

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玄関のスマートキーのデメリット

玄関をスマートキーにするデメリット

玄関のスマートキーはセキュリティリスクの他に、以下2つのデメリットもあります。

  • 閉め出しのリスク
  • カードキーの磁気不良や破損のリスク

しかし、これらのデメリットは適切な使用方法と対策によって、大幅に軽減できます。

具体的なデメリットと対策について詳しく説明します。

 

閉め出しのリスク

スマートキーの大きなデメリットの一つが、閉め出しのリスクです。

鍵の閉め忘れを予防してくれる自動施錠機能は便利ですが、スマートキーを持たずに外出すると、家に入れなくなる可能性があります。

たとえばゴミ出しや車に忘れ物を取りに行く際など、ちょっとした外出時に閉め出されるケースが多いです。

外出時は必ずスマートキーを持つ習慣をつけて、閉め出しのリスクを減らしましょう。

 

カードキーの磁気不良や破損のリスク

カードキータイプのスマートキーには、以下の問題が発生する可能性があります。

カードキーのリスク
  • 磁気不良や破損による故障
  • 他のICカード(交通系ICカードなど)との干渉による誤作動
  • カードキーが壊れた際の交換の手間と費用

 

磁気不良や破損を防ぐためには、以下の対策が効果的です。

カードキーのリスク対策
  • カードキーを他のICカードと分けて保管する
  • 丁寧に扱い、折り曲げたり強い衝撃を与えたりしない
  • 可能であれば、リモコンキーなど他のタイプのスマートキーを使う

 

カードキーをお考えの際は、これらの点を理解して検討しましょう。

 

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玄関のスマートキーのメリット

玄関をスマートキーにした事例

玄関のスマートキーには、セキュリティリスクやデメリットがある一方で、主に5つのメリットがあります。

  • 自分にあった方法で解錠できる
  • 鍵の閉め忘れがない
  • 両手がふさがっていても鍵を開けられる
  • ご家族の帰宅をリアルタイムで確認できる
  • ピッキングされるリスクが低い

順番に解説します。

 

自分にあった方法で解錠できる

スマートキーの大きな利点の一つは、複数の解錠方法からご自身に合ったものを選べることです。

以下のように、さまざまなタイプがあります。

スマートキーの種類 特徴
リモコンキー ・キーを持っていればボタン操作で開錠できる
・電池切れに注意
スマートフォン連動型 ・専用アプリを使用して開錠する
・スマートフォンの紛失やバッテリー切れに注意
カードキー ・ICカードをかざして開錠する
・カードの紛失や破損に注意
暗証番号型 ・暗証番号を入力して開錠する
・番号を他人に知られないように注意

 

ライフスタイルや好みに合わせて解錠方法を選択できるため、より快適な生活を送れます。

(例)

  • スマートフォンを常に持ち歩く人なら、アプリで解錠できるタイプ
  • お子様には、シンプルなリモコンキー

スマートキーを導入する際はセキュリティ面だけでなく、使いやすさやも考慮しましょう。

 

鍵の閉め忘れがない

スマートキーの重要なメリットの一つが、鍵の閉め忘れを防止できる自動施錠機能です。

主に以下の3つの利点があります。

自動施錠機能のメリット 特徴
安心感の向上 • 外出時や帰宅時に自動で施錠されるため、閉め忘れの心配がない
• お子様や高齢のご家族がいるご家庭で有用
利便性の向上 • 帰宅後に玄関まで戻って施錠確認をする必要がない
• 手荷物が多い時や急いでいる時も、施錠を忘れる心配がない
日常のストレス軽減 • 「鍵をかけたかな」という不安から解放される
• 小さな心配事が減り、精神的なゆとりが生まれる

 

ただし自動施錠機能を過信せず、正しく作動しているか定期的に確認しましょう。

 

両手がふさがっていても鍵を開けられる

買い物帰りなど、両手に荷物を持っている時でもスマートキーなら簡単に解錠できます。

とくに顔認証タイプであれば、キーをかざす必要すらありません。

雨の日や寒い日に玄関前で鍵を探す手間がなく、帰宅がスムーズです。

ただし、電池切れや故障に備えて、非常用キー内蔵のリモコンキーの使用をおすすめします。

 

ご家族の帰宅をリアルタイムで確認できる

スマートキーの機能の一つに、ご家族の帰宅通知があります。

帰宅通知には以下のメリットがあります。

帰宅通知の特徴
リアルタイム通知 • 玄関ドアの解錠時に即時通知を受け取れる
• スマートフォンアプリで、外出先から確認が可能
家族の安全確認 • お仕事中でもお子様の帰宅時間を把握できる
• 高齢のご家族の帰宅状況を確認できる
解錠に使用されたキー情報の特定 • 使用されたキーの種類から、誰が帰宅したか分かる
• 解錠の時間や頻度なども記録される
セキュリティ向上 • 不審な解錠があった場合、すぐに気づける

 

帰宅通知は、ご家族の安全確認や防犯の面で非常に有効です。

 

ピッキングされるリスクが低い

スマートキーは一般的な鍵に比べてピッキングに強く、セキュリティに優れています。

現在のスマートキーは、使用していない時は電波を発しない設計になっており、不正解錠が非常に困難です。

また、鍵がピッキングで解錠されても、補助錠の解錠に50秒以上かかると自動で再ロックする機能があります。

ピッキング対策により、不正侵入のリスクを大幅に低減できます。

高度なセキュリティ機能は、ご家族の安全を守る上で非常に重要な要素です。

 

玄関以外のセキュリティにも注意する

方開き玄関をスマートキーにした事例

玄関にスマートキーを導入しても、家全体のセキュリティを考えると、それだけでは十分とは言えません。

実際、空き巣などの犯罪者は、玄関以外の侵入経路を狙うケースも少なくありません。

とくに注意が必要なのは、玄関に比べてセキュリティが不十分になりがちな勝手口や窓からの侵入です。

対策として、窓に防犯ガラスを採用したり、勝手口にピッキングに強いディンプル錠を使用したりするのが効果的です。

防犯ガラスは割られてもヒビが入るだけで、侵入を防ぐ効果があります。

またディンプル錠は鍵穴の形が複雑で、ピッキングされにくいです。

さらに重要なのは、どんなに高度なセキュリティシステムを導入しても、基本的な防犯習慣を怠らないことです。

実際に空き巣被害に遭うケースの約半数は、鍵のかけ忘れが原因なので、外出時や就寝時には必ず玄関や窓の鍵をかけることを習慣づけましょう。

参照元|住まいる防犯110番|警視庁

 

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著者情報
株式会社ブルーマテリアル専務取締役 日比野晴彦
日比野晴彦
株式会社ブルーマテリアル 専務取締役
 
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