「防犯ガラスは意味ない」は誤解|効果的な使い方と選び方を専門家が徹底解説
住まいの安全を守るために防犯ガラスに興味を持たれる方がいらっしゃる中、「本当に意味があるのか」と疑問を感じる方も多いのではないでしょうか。
実は、「防犯ガラスは意味ない」という情報の多くは誤解に基づいています。
そこで今回は、名古屋・岐阜を中心に窓・玄関ドアのリフォームを行っている「玄関マスター」が、防犯ガラスの効果や誤解、さらに窓全体の防犯対策について解説します。
目次
「防犯ガラスは意味ない」の真実|よくある誤解
「防犯ガラスは意味ない」と聞いて、不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
しかし、「防犯ガラスは意味ない」訳ではありません。
ここでは、防犯ガラスの効果に関するよくある誤解を解消し、なぜ有効な防犯対策なのかを解説します。
防犯ガラスが「意味ない」と言われる背景には、「割れにくいが破壊は可能」という特性が影響しています。
この「完全に侵入を防げない点」に着目し、防犯性能を低く見積もることから誤解が生じているケースがあります。
防犯ガラスは確かに割ることは可能ですが、その目的は以下の効果を狙ったものです。
- 侵入に時間をかけさせる: 防犯ガラスは割れにくいため、侵入するために多くの時間が必要になります。
- 犯行の途中で諦めさせる:短時間での侵入が難しい場合、空き巣犯は犯行を諦める可能性が高くなります。
- 割る際に大きな音が出る: 防犯ガラスを割る場合、何度も衝撃を与える必要があり、大きな音が発生するため、犯行を周囲に気づかせます。
- 心理的な圧力を与える:防犯ガラスであることを示すマークが貼られている場合が多く、これが空き巣犯に対する威嚇となり、ターゲットから外されやすくなります。
これらの理由から、「防犯ガラスは意味ない」という主張は誤解であり、有効な防犯対策と言えます。
空き巣は窓から侵入する、その理由とは
空き巣犯による侵入手口の中で最も多いのは「窓からの侵入」です。
その理由は以下の通りです。
- 窓は家の中で最も脆弱な部分であるため:一般的な窓ガラスは簡単に割れるため、空き巣に狙われやすいです。
- 無締りの窓が多い:施錠していない窓が多く、容易に侵入できる可能性が高いです。
- 掃き出し窓は防犯性が低い:掃き出し窓は、防犯性の低い構造や目立ちにくい環境から、空き巣犯に悪用されやすい窓です。
このため、防犯ガラスの使用や、窓全体に防犯対策をすることで、侵入を防げます。
特にベランダに面した窓は、空き巣犯が狙いやすいポイントです。
ベランダと窓を総合的に守る方法について、詳しくは以下のコラムで確認できます。
関連記事:今すぐ始めるベランダ防犯対策|空き巣犯の侵入を防ぐための効果的な方法
防犯ガラスを最大限活用するためのコツ
防犯ガラスの効果を十分に引き出すには、以下のポイントを押さえることが大切です。
- CPマーク付き製品を選ぶ:CPマークは、防犯性能が特に優れていると認定された建物部品に付けられるものです。
- 窓全体を考慮した防犯対策:防犯ガラスだけでなく窓全体の防犯性能を高める施策を行います。
- 他の対策と組み合わせる:補助錠や防犯フィルムの併用がおすすめです。
これらを実践することで、防犯ガラスの性能を最大限に活用できます。
防犯ガラス設置で得られる安心感
防犯ガラスは物理的な防犯効果だけでなく、心理的な安心感も得られます。
- 空き巣に狙われにくくなる:CPマーク付きなど防犯性能が高い窓は、空き巣犯が避ける可能性が高まります。
- ご家族の安全を守れる:ご家族が安心して暮らせる環境を実現します。
これらの理由から、防犯ガラスの設置はご家庭の安全を守る手段といえます。
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防犯ガラスのメリット・デメリット|「意味ない」と後悔しないために
防犯ガラスには数多くのメリットがありますが、いくつかのデメリットも存在します。
ここでは、防犯ガラスの特性について正しく理解し、導入後に後悔しないよう、メリットとデメリットを解説します。
メリット
防犯ガラスは、防犯対策に加えて以下のような多くのメリットがあります。
- 飛散防止効果:ガラスが割れても、中間膜により破片がほとんど飛び散らないため、安全性が高まります。
- 紫外線カット効果:紫外線を99%以上カットするため、家具の色あせや肌へのダメージを軽減できます。
- 防音効果:防犯ガラスは3層構造で振動を伝えにくく、高い遮音性を持ちます。
これらの点で、防犯ガラスは快適で安心な暮らしを支えます。
デメリット
一方で、防犯ガラスには以下のデメリットがあります。
- コストが高い:一般的なガラスの1.5~3倍の価格が一般的です。
- 割れにくさが避難の障害に:割れにくい特性が、災害時に脱出の障壁となる可能性があります。
また、防犯ガラスでも強い衝撃を与え続ければ割れる点には留意が必要です。
しかし、これらのデメリットを考慮しても、空き巣対策としての効果は非常に高いといえます。
防犯ガラスと他のガラスの違い
窓ガラスには防犯ガラスをはじめ、さまざまな種類があります。
しかし、全てのガラスが防犯性を持つわけではありません。
ここでは、防犯ガラスと他のガラスとの違いを明確にし、最適な防犯対策を選ぶためのポイントを解説します。
強化ガラスと防犯ガラスの違い
強化ガラスは災害時の安全性が高く、割れた際に怪我をしにくいですが、防犯対策としては不向きです。
一方、防犯ガラスは、2枚のガラスの間に特殊な中間膜を挟み、衝撃や貫通に強い構造を持っています。
強化ガラスは防災対策には適していますが、尖った物で簡単に割れるため防犯対策には防犯ガラスを選ぶことがおすすめです。
網入りガラスと防犯ガラスの違い
網入りガラスは、火災時に熱によって割れるのを防ぐことが目的です。
防犯性能はほとんどなく、6秒程度で破壊される実験結果もあります。
一方、防犯ガラスは破壊に時間がかかり、空き巣の犯行を遅らせる効果があります。
ペアガラスと防犯ガラスの違い
ペアガラス(複層ガラス)は、断熱性能や結露防止効果に優れていますが、防犯性能はありません。
防犯性も高めたい場合、片面に防犯ガラスを採用した「防犯合わせ複層ガラス」がおすすめです。
防犯ガラスの中間膜が侵入を防ぎ、快適性と安全性を両立できます。
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防犯ガラスだけでは意味がない?窓全体を考慮した空き巣対策のすすめ
実は、防犯ガラスを導入するだけでは防犯対策としては不十分な場合もあります。
そこで、窓全体を考慮した対策を講じて、より安全性を高めることが大切です。
ここでは、防犯ガラスを効果的に活用し、空き巣犯の侵入を防ぐための総合的な防犯方法を解説します。
防犯ガラスが十分な効果を発揮する条件
防犯ガラスを使用していても、サッシ自体をこじ開ける方法で侵入される場合があります。
そのため窓全体の強化が重要で、防犯性能の高いサッシや補助錠を併用して、防犯性を高めることが重要です。
シャッターや面格子の取り付け
シャッターや面格子を窓に取り付ける方法も効果的な防犯対策です。
シャッターは窓自体へのアクセスを難しくし、空き巣犯を遠ざける効果があります。
面格子は窓の物理的な保護として機能し、窓ガラスへの直接的な攻撃を防ぐのに効果的です。
このような窓全体を考慮した対策を施して、防犯ガラスの効果を最大化できます。
また、サッシや補助錠など、窓の各部位を総合的に強化することが重要です。
こちらの記事で、DIYからリフォームまで、さまざまな防犯対策を解説しています。
関連記事:【空き巣】失敗しない窓の防犯対策のポイント|DIYからリフォームまで徹底解説
窓全体の点検と定期的なメンテナンス
防犯対策は、防犯ガラスの設置だけでなく、窓全体の状態を定期的に点検し、必要に応じてメンテナンスを行うことが重要です。
玄関マスターでは、防犯性能や断熱性向上を目的とした窓やドアの無料点検を実施しています。
防犯対策を行う際には、窓に限らず玄関ドアの強化も欠かせません。
特に玄関は空き巣に狙われやすい侵入経路のひとつです。
こちらの記事では、玄関ドアの防犯性を高めるための具体的な方法やDIYでできる対策について詳しく解説しています。
関連記事:玄関ドアの防犯対策はここが重要|鍵の種類から補助錠・DIY可能な防犯設備まで徹底解説
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防犯性能だけでなく、デザイン性や機能性なども考慮した総合的なアドバイスをさせていただきます。
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