二重窓でも寒い|冬に効果を感じない原因や7つの対策を徹底解説

二重窓でも寒い|冬に効果を感じない原因や7つの対策を徹底解説

「二重窓にしたのに、まだ窓際が寒い」そんな疑問を抱えている方は多いのではないでしょうか。

断熱対策として人気の二重窓ですが、実は正しい選び方や設置方法を知らないと十分な効果を発揮しません。

窓からの冷気は室内の温度を下げ、暖房費の無駄にもつながります。

そこで本記事では、名古屋・岐阜を中心に展開する玄関ドア専門店『玄関マスター』が、二重窓でも寒さを感じる理由と、今すぐできる簡単な対策から根本的な解決法まで段階的に解説します。

冬の光熱費を抑えながら快適な室内環境を実現するためにも、ぜひ最後までご覧ください。

二重窓でも寒いと感じる原因とは

二重窓でも寒いと感じる原因とは

二重窓を設置しても寒さを感じるのは、さまざまな要因が関係しています。

本章では、その主な原因を詳しく解説します。

外窓の気密性が低い

いくら内窓をつけても、経年劣化によって外窓の気密性が下がっていると、そこから空気や熱は出入りします。

つまり、二重窓の意味を成さず、一重窓の状態とあまり変わらないということです。

そのため、内窓を設置する際は、あわせて外窓の状態もプロに細かく確認してもらいましょう。

内窓が単板ガラスで断熱不足

二重窓の内窓に単板ガラスを使用していると、十分な断熱効果が得られません。

単板ガラスは熱を通しやすく、外の冷気が伝わりやすいため、室内の温度が下がりやすくなります。

対策としては、断熱性能の高いガラスを選ぶことが効果的です。

たとえば、二重窓のガラスには以下のように、さまざまな種類があります。

ガラスの種類 特徴
単板ガラス
  • 1枚のガラス板で構成される最もシンプルなガラス。
  • 安価だが断熱・遮音性能が低く、冷暖房効率が低い。
複層ガラス
  • 2枚以上のガラスの間に空気層やガス層を設けたもの。
  • 断熱性・防音性が向上し、冷暖房の効率が良くなる。
Low-E複層ガラス(遮熱タイプ)
  • 複層ガラスの外側ガラス内面に低放射コーティングを施し、日射熱を反射できる。
  • 夏の冷房負荷を軽減し、西日が強い部屋に適している。
Low-E複層ガラス(断熱タイプ)
  • 複層ガラスの内側ガラス内面に低放射コーティングを施し、室内の熱を逃がしにくくできる。
  • 冬の寒さが厳しい地域や南向きの窓に最適。

 

せっかく二重窓を設置しても、内窓のガラス性能が低ければ十分な効果は得られません。

とくに、Low-E複層ガラスは熱の移動を抑え、冬は暖かく、夏は涼しい環境を維持しやすくなります。

二重窓にしていない窓から冷気が入る

二重窓を設置しても、部屋に複数ある窓のうち、一部がそのままだと冷気が入り込み、室内全体が暖まりにくくなります。

とくに、大きな窓や北側に面した窓は外気の影響を受けやすく、冷気の侵入が顕著です。

そのため、寒さの原因が未対策の窓にある場合、部分的な対策では十分な効果が得られません。

家全体の窓を見直し、適切な対策を講じることが重要です。

建物全体の気密性が低く、隙間風が発生する

二重窓を設置しても、建物の気密性が低いと隙間風が発生し、室温が下がります。

築年数の古い住宅では、壁や床、天井の断熱材が不足していることが多く、冷気が侵入しやすいです。

この場合、窓以外の気密性を高める必要があるため、まずはどこから冷気が入っているのかを確認し、適切な対策をとることが重要です。

外窓と内窓の間隔が適切でなく、断熱効果が低い

二重窓の外窓と内窓の間隔が適切でないと、十分な断熱効果を得られません。

たとえば、間隔が狭すぎると空気の層が薄くなり、断熱性能が低下します。

一方で、広すぎると対流が発生し、冷気が伝わりやすくなるため注意が必要です。

理想的な間隔は50〜70mm程度とされており、この範囲に調整することで、冷気の侵入を防ぎつつ、断熱効果を高められます。

適切な間隔を確保することで、二重窓本来の断熱性能を最大限に引き出し、より快適な室内環境を実現できます。

施工不良で窓枠やサッシに隙間が生じる

二重窓を設置しても、施工が不十分だと窓枠やサッシに隙間が生じ、冷気が入り込んでしまいます。

主に、DIYでの設置や、施工業者の技術不足が原因で発生しやすい問題です。

また、外窓の材質によっても気密性や断熱性が異なります。

サッシの素材 特徴 断熱性 気密性
樹脂製 アルミ色と木目色があり、デザイン性が高い 高い 高い
木製 色や質感が美しいが耐久性が低い 高い 高い
アルミ製 軽くて丈夫だが、断熱性・気密性が低い 低い 低い

 

寒さが解消されない場合は、外窓を断熱性の高い樹脂サッシや樹脂アルミ複合サッシへ取り替えるプランも検討しましょう。

 

ご相談・お見積りは無料!メールは24時間受付中です ↓

「玄関マスター」へのご相談・お問い合わせはこちら

二重窓でも寒い場合に自分でできる簡易的な3つの対策

二重窓でも寒い場合に自分でできる簡易的な3つの対策

二重窓を設置しても寒さが気になる場合は、自分でできる簡単な対策によっても改善が期待できます。

ここでは、手軽に実践できる寒さ対策を紹介します。

断熱シートやフィルムを窓に貼る

窓ガラスからの冷気を防ぐには、断熱シートや断熱フィルムを貼るのが効果的です。

窓の表面に直接貼ることで、ガラスからの冷気の侵入を軽減できます。

たとえば、気泡入りの断熱シートやアルミ層のある断熱フィルムは、冷気を遮断するのが特徴です。

取り付けも簡単で、必要なサイズにカットし、水や両面テープで固定するだけなので、手軽に実践できます。

断熱シートを活用すれば、二重窓の断熱効果をさらに高められます。

隙間テープでサッシの隙間をふさぐ

窓のサッシに隙間があると、そこから冷気が入り込み、室温が下がります。

隙間テープを貼ることで、冷気の侵入を防ぎ、断熱効果を向上させることが可能です。

隙間テープにはスポンジタイプやゴム製のものがあり、窓枠やサッシの形状に合わせて選べます。

施工も比較的簡単で、隙間に沿って貼るだけで気密性を高められます。

厚手のカーテンやブラインドで断熱する

窓からの冷気を防ぐには、厚手のカーテンや断熱ブラインドを活用するのが効果的です。

窓全体を覆うことで、暖房の熱が外へ逃げるのを防ぎ、室内の温度を安定させられます。

裏地付きの遮光カーテンや断熱ブラインドは冷気を遮断しやすく、暖房効率の向上に期待できるのがポイントです。

また、カーテンの長さを床までしっかり伸ばすことで、足元からの冷気も防げます。

 

補助金を活用した窓の断熱リフォームについては、以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。

関連記事:窓の寒さ対策で冬でも健康的な暮らしを実現|補助金を活用した断熱リフォームのすすめ

 

二重窓でも寒い場合に効果的な4つの対策

二重窓でも寒い場合に効果的な4つの対策

二重窓を設置しても寒さが気になる場合は、さらなる工夫が必要です。

ここでは、二重窓の断熱効果を引き出す4つの方法を紹介します。

全ての窓を二重窓にして断熱効果を高める

一部の窓だけを二重窓にしても、断熱効果は限定的です。

冷気の侵入経路が残っていると、暖房効率が下がり室温が安定しません。

すべての窓を二重窓にすることで、室内の断熱性能が向上し、冷気の侵入を大幅に抑えられます。

とくに、大きな窓や北側の窓は外気の影響を受けやすいため、優先的に対策するのが効果的です。

冷え込みが気になる場合は、窓の断熱性を総合的に見直してみるのがポイントです。

二重窓のガラスを高性能なものに交換する

二重窓でも寒さを感じる場合、ガラスの性能が十分でない可能性があります。

たとえば、単板ガラスを使用していると、外気の影響を受けやすく、断熱効果が不十分です。

断熱性能を向上させるには、Low-E複層ガラスや真空ガラスへの交換が効果的です。

Low-Eガラスは特殊コーティングにより熱の移動を抑え、冬は暖かさを保ち、夏は外の熱を遮断します。

高性能なガラスに交換すれば、窓からの熱の流出を防ぎ、室温を安定させられます。

建物全体の気密性を高め、冷気の侵入を防ぐ

二重窓を設置しても、建物の気密性が低いと冷気が入り込み、十分な断熱効果を得られません。

気密性を高めるには、窓枠やドアの隙間を埋める、壁や床に断熱材を追加するといった対策が有効です。

主に、窓枠の隙間は冷気の侵入口になりやすいため、パッキンや隙間テープを活用すると効果的です。

家全体の気密性を高めることで、二重窓の断熱効果を最大限に引き出せます。

適切な施工を行うリフォーム業者を選ぶ

二重窓を設置しても寒さが解消されない場合、施工不良が原因の可能性があります。

たとえば、窓枠とサッシの間に隙間があると、冷気が入り込み、十分な断熱効果を得られません。

そのため、施工の質を確保するには、信頼できるリフォーム業者を選ぶことが重要です。

業者を選ぶ際は、施工実績や口コミを確認し、断熱対策に詳しい専門業者に依頼すると安心です。

寒さ対策としてリフォームを検討する際は、業者選びも慎重に行いましょう。

 

ご相談・お見積りは無料!メールは24時間受付中です ↓

「玄関マスター」へのご相談・お問い合わせはこちら

 

 

二重窓でも寒いなら、窓以外の断熱対策も重要

二重窓でも寒いなら、窓以外の断熱対策も重要

二重窓を設置しても寒さが気になる場合は、窓以外の断熱対策を見直すことが重要です。

窓だけでなく、家全体の断熱性能を高めることで、より快適な室内環境を実現できます。

床の断熱材を強化して冷気を防ぐ

床の断熱が不十分だと、冷気が足元から伝わり、室内全体が冷えやすくなります。

とくに、床下に空間がある住宅やフローリングの部屋は、寒さを感じやすいため注意が必要です。

対策として、床の断熱材を追加する、カーペットや断熱マットを敷くといった方法が有効です。

床の断熱を強化すれば、足元からの冷えを防ぎ、暖房効率も向上します。

天井の断熱材を強化して暖気を逃さない

暖房をつけてもすぐに寒くなる場合、天井から熱が逃げている可能性があります。

暖かい空気は上にたまりやすいため、天井の断熱性が低いと、室内の暖気が外へ逃げやすくなるのが特徴です。

対策として、天井裏に断熱材を追加する、厚手の布で覆うといった方法が考えられます。

屋根裏のある住宅では、断熱材を敷き詰めることで断熱効果を高められます。

壁の断熱材を見直して室温を安定させる

壁の断熱が弱いと、外の冷気が直接伝わり、室内が冷えやすくなります。

とくに、築年数の古い住宅では、壁の断熱材が不足している場合があります。

対策として、断熱パネルを貼る、壁に断熱材を追加するといった方法が有効です。

DIYでも簡単に設置できる断熱パネルを活用すれば、室温の低下を防げます。

壁の断熱性能を向上させれば、暖かさが持続しやすくなります。

玄関ドアの断熱性能を高める

玄関ドアから冷気が入り込むと、室温が下がりやすくなります。

玄関周りが寒いと感じる場合は、ドアの断熱性が低い可能性があります。

対策として、断熱ドアに交換する、ドアの隙間をテープで塞ぐといった方法が効果的です。

ドアの気密性を高めることで、外気の侵入を防げます。

そのため、玄関周りの冷気対策にも注目し、快適な室内環境を維持するのがおすすめです。

 

玄関ドアの寒さ対策については、こちらの記事でも詳しく紹介しています。

関連記事:玄関ドアの寒さ対策|今すぐできる簡単DIYからリフォーム方法まで徹底解説

 

玄関ドア・窓のことなら「玄関マスター」へ!

玄関ドア・窓のことなら「玄関マスター」へ!

玄関ドア・窓のことなら、「玄関マスター」におまかせください。

玄関マスターは株式会社ブルーマテリアルの中の玄関ドアや窓のリフォームなどを行う玄関ドア専門の会社です。

主な施工エリアは名古屋・岐阜を中心に展開しております。

玄関ドア・内窓でお悩みの方は、ぜひ一度「玄関マスター」にご相談ください。

防犯性能だけでなく、デザイン性や機能性なども考慮した総合的なアドバイスをさせていただきます。

 

ご相談・お見積りは無料!メールは24時間受付中です ↓

「玄関マスター」へのご相談・お問い合わせはこちら

著者情報
株式会社ブルーマテリアル専務取締役 日比野晴彦
日比野晴彦
株式会社ブルーマテリアル 専務取締役
 
玄関ドアの施工を通して、快適な家づくりを提案しています。何かお困りごとが有りましたらお気軽にご連絡下さい!!