内窓にカーテンはどうするべきか|必要性・設置の可否と対策を徹底解説

内窓にカーテンはどうするべきか|必要性・設置の可否と対策を徹底解説

近年、断熱性や防音性の向上を目的に内窓の設置が人気です。

一方で、取り付け後にカーテンが必要かどうか悩む方も多く、窓の位置や形状によっては従来のものが使えなくなる場合もあります。

そこで今回は名古屋・岐阜を中心に展開する玄関ドア専門店『玄関マスター』が、カーテンの必要性や設置の可否に加え、設置方法まで詳しく解説します。

内窓の設置で、カーテンをどうするか悩んでいる方は、ぜひ最後までご覧ください。

内窓を設置すると得られる効果

内窓を設置すると得られる効果

内窓を設置すると、暮らしの快適性を高めるさまざまな効果が得られます。

本章では、内窓の主なメリットを紹介しますので、設置を検討する際の参考にしてください。

断熱性能の向上

内窓を設置すると、窓と窓の間に空気層が生まれ、熱の出入りを抑える効果があります。

冬は暖気が逃げにくく、夏は外気の熱が伝わりにくくなるので、室内の温度が安定しやすいです。

また、冷暖房効率が上がると、光熱費の節約にもつながります。

とくに窓面積が大きい住宅では、効果を実感しやすいです。

防音効果の向上

内窓は外窓との間に空気層をつくるので、音の伝わりを抑える効果があります。

交通量の多い道路沿いや、近隣の生活音が気になる環境では、防音対策として有効です。

窓から侵入する高音域の音を軽減できるため、テレビの音や会話もより聞き取りやすくなります。

また、外の音だけでなく、室内の音漏れも軽減できます。

結露対策ができる

内窓の設置は、結露対策としても効果的です。

外窓との間に空気層ができるので、室内と外気の温度差が緩和され、ガラス面に水滴がつきにくくなります。

結露が減ると、カビやダニの発生を防げるほか、住宅の劣化防止につながります。

清潔な見た目を保てるうえ、住環境の衛生維持や建物の耐久性向上にもつながる点は大きな魅力です。

防犯対策になる

内窓は、防犯対策としても効果があります。

窓が二重になるので侵入に時間がかかり、不審者にとっては大きな障壁です。

さらに、防犯ガラスや補助錠と併用すれば、防犯性をより高められます。

空き巣対策を考える家庭にとって、有効な選択肢といえます。

 

内窓の効果や補助金について、こちらの記事で詳しく解説していますので合わせてご覧ください。

関連記事:二重窓の効果を徹底解説|メリット・デメリットと夏の暑さ・冬の寒さを同時に解決する方法

 

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内窓にカーテンはどうする|カーテンが不要な内窓の条件と必要なケース

内窓にカーテンはどうする|カーテンが不要な内窓の条件と必要なケース

内窓を設置した際、カーテンが必要か迷う方は少なくありません。

必ずしもカーテンが必要とは限らず、ガラスの性能によっては不要な場合もあります。

本章では、カーテンが必要なケースと不要なケースを具体的に解説します。

カーテンが必要なケース

内窓を設置しても、カーテンが必要な場面は多くあります。

たとえば、通りに面した窓や隣家と距離が近い場合は、視線を遮る目的でカーテンの設置が欠かせません。

また、寝室など、暗さを確保したい空間では遮光性を求めて使用されます。

さらに、窓の向きや日差しの強さによっては、住宅の日焼けや日中の眩しさを防ぐ手段として必要です。

 

カーテンの必要性を、こちらの記事でも詳しく紹介していますので合わせてご覧ください。

関連記事:「二重窓にカーテンはいらない」は誤解|補助金活用で遮光・断熱性能を高めるリフォームのすすめ

 

カーテンが不要なケース

特定の内窓を設置した場合、カーテンが不要になるケースもあります。

たとえば、高断熱タイプやLow-E複層ガラスなどを使用している場合、冷暖房効率の効果は内窓だけで十分に高められます。

ただし、プライバシーの保護にはカーテンは欠かせません。

対策として、すりガラスや型板ガラスを採用している窓であれば、視線を遮る効果があり、カーテンを使わずに目隠しが可能です。

前途のような条件がそろっていれば、カーテンを省略しても問題ない場合があります。

 

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内窓を設置するとカーテンは取り付けられるのか|可能な場合の設置方法

内窓を設置するとカーテンは取り付けられるのか|可能な場合の設置方法

内窓を取り付けると、カーテンを設置できるか心配する方も少なくありません。

設置スペースや取り付け位置を工夫すれば、カーテンを取り付けられます。

本章では、カーテンが取り付けられる場合の、実際の設置方法について詳しく解説します。

事前に確認し、専門業者へ依頼する前の判断材料として、ぜひ参考にしてください。

カーテンレールを取り付けられるふかし枠に直接ねじ止め

カーテンレール仕様のふかし枠であれば、レールの取り付けが可能です。

ふかし枠は、窓枠の奥行きを確保するための部材であり、強度があればカーテンの固定にも対応できます。

ただし、一般的なふかし枠は内部が空洞になっているため、十分な耐荷重がなく、ねじ止めには不向きです。

ねじが打てる壁の場合は窓枠上部に設置

窓枠の上部に十分な下地がある場合は、天井や窓枠に直接ねじを打ってカーテンレールを設置できます。

天井や窓枠に直接設置する方法は、ふかし枠を使用しないため見た目がすっきりし、レールの位置も自由に調整しやすいのが特徴です。

ただし、下地がない石膏ボードや空洞部分には取り付けできないため、施工前に必ず材質や構造を確認してください。

暖簾用フックを使ってつっぱり棒を通す

壁や窓枠にねじを打てない場合は、暖簾用フックを使って、つっぱり棒を通す方法が有効です。

フックを両側の壁面に貼り付け、つっぱり棒を渡せば、カーテンや目隠しを設置できます。

工具を使わず簡単に取り付けられるため、賃貸住宅でも安心して使用可能です。

ただし、重いカーテンには向かず、耐荷重を超えると脱落の恐れがあるため、軽量の布や暖簾程度にとどめて使用してください。

 

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内窓にカーテンレールを設置できない場合はどうする|対処法を紹介

内窓にカーテンレールを設置できない場合はどうする|対処法を紹介

内窓を設置した結果、カーテンレールが取り付けられないケースもあります。

窓枠の奥行き不足や下地の有無、ふかし枠の仕様などが原因で、ねじ止めができない状況は少なくありません。

本章では、レールが取り付けられない場合の対処法を紹介します。

内窓をすりガラスに変更

カーテンを取り付けられない場合の対処法として、内窓をすりガラスに変更する方法があります。

視線を遮る効果があるため、目隠しとして機能し、プライバシーの確保が可能です。

さらに、種類が豊富で、目隠しの強度に応じて選べます。

カーテンなしでもプライバシーを確保できるため、見た目を重視したい場合にも適しています。

ただし、遮光性は低いため、暗さを求める空間には不向きです。

ロールスクリーンやブラインドを選ぶ

カーテンの代替として、ロールスクリーンやブラインドを選ぶ方法もあります。

内窓の枠内に収まりやすく、スペースが限られる窓でもスマートに設置できます。

遮光性や通気性などの機能を備えた製品も多く、用途に合わせて選びやすい点も魅力です。

見た目がすっきりしており、モダンな空間づくりにも適しています。

ただし、専用金具や正確な採寸が必要なので、施工前に取り付け条件を確認するのが重要です。

カーテンの代わりになるアイテムを使う

カーテンを取り付けられない場合は、代替となるアイテムの活用も検討できます。

たとえば、以下のようなアイテムがあります。

窓ガラスシート 窓ガラスに貼って使うフィルム状の製品で、目隠し・断熱・UVカットができる。
プリーツスクリーン 蛇腹状に折りたたまれた布を上下に開閉し、採光や目隠し、断熱ができる。
ハニカムスクリーン ハチの巣状の断面を持つスクリーン型の窓装飾で、上下に開閉する。優れた断熱・保温効果で省エネ性が高い。
暖簾・布 つっぱり棒に掛けるだけで使える手軽な目隠し。軽量で圧迫感がなく、空間を柔らかく仕切る。

 

空間の目的やインテリアに応じて、無理のない方法で取り入れるのがおすすめです。

 

こちらの記事では西日や強い日差しへの対策としても効果的な、ロールスクリーンやブラインドの活用方法を紹介しています。

関連記事:窓の西日対策を徹底解説|快適な室内環境を実現する10つの方法

 

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カーテンの干渉を防ぐコツ

カーテンの干渉を防ぐコツ

内窓を設置すると、カーテンが窓に干渉してしまうケースがあります。

特に、フレームが出っ張っていたり、窓枠の奥行きが不足している場合は注意が必要です。

本章では、カーテンと内窓が干渉しないようにするための対策方法を紹介します。

内窓とカーテンの距離を作る

内窓設置後、ふかし枠を使わずにカーテンレールを移設する場合は、窓枠上部の壁面に取り付ける方法が一般的です。

しかし、窓枠が室内側に出っ張っている場合は、レールを窓枠上部に移設しても段差の影響でカーテンが干渉してしまいます。

対策としては、ブラケットスペーサーを使ってレールを窓から離す方法が有効です。

ブラケットスペーサーは、カーテンレールと壁面の間にスペースを作るための部品で、窓との適切な間隔を保てるようになります。

出っ張りを避けるのでカーテンの開閉もスムーズになり、見た目も整います。

カーテン位置は窓との間ではなく部屋側

内窓を設置する場合、カーテンの位置は窓との間ではなく、部屋側に設置するのがおすすめです。

インテリアを優先して窓との間に取り付けるケースもありますが、湿気がこもりやすく、結露が発生しやすくなる点に注意が必要です。

また、内窓の開閉を妨げたり、カーテンが内窓に触れて汚れやすくなる恐れがあります。

一方、部屋側に設置すれば、干渉を避けられるだけでなく、開閉もスムーズです。

機能性と見た目のバランスを考えて、設置位置を検討するのが大切です。

正しい採寸でカーテンを選ぶ

内窓を設置すると、カーテンレールの位置によっては既存のカーテンが使えなくなる場合があります。

たとえば、窓枠の内側にレールがあり、内窓の設置後に外側へ移設した場合、丈が合わなくなります。

また、内窓によって窓の大きさが変わると、カーテンの幅や長さが適さなくなる場合も少なくありません。

以下にカーテンの採寸方法をまとめました。

幅の測定方法

  • 固定ランナー間(両端の動かないランナー)の距離を測る(装飾レールの場合はキャップの付け根間の距離)
  • 計測した長さにゆとり分5%を足す

丈の測定方法

  • ランナー下から床までを測る(腰高窓の場合は窓枠下まで)

カーテンの丈調整

  • 掃き出し窓・出窓は採寸サイズから-1cm(厚地)、-2cm(レース)
  • 腰高窓・出窓(壁沿いレール)は採寸サイズに+10-15cm(厚地)、レースは厚地サイズより-1cm

正確な採寸は、内窓との干渉を防ぎ、美しい仕上がりにするための基本です。

採寸に不安がある場合は、専門業者や販売店への相談も検討してください。

 

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玄関マスターは株式会社ブルーマテリアルの中の玄関ドアや窓のリフォームなどを行う玄関ドア専門の会社です。

主な施工エリアは名古屋・岐阜を中心に展開しております。

玄関ドア・内窓でお悩みの方は、ぜひ一度「玄関マスター」にご相談ください。

防犯性能だけでなく、デザイン性や機能性なども考慮した総合的なアドバイスをさせていただきます。

 

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著者情報
株式会社ブルーマテリアル専務取締役 日比野晴彦
日比野晴彦
株式会社ブルーマテリアル 専務取締役
 
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