網戸付き玄関ドアとは|リフォーム前に知っておきたい種類と特徴を徹底解説

玄関から風を取り込めると、室内の換気や温度調整がしやすくなり、より快適な住環境が実現するため、玄関に網戸を取り付けたいと考える方が増えています。
しかし、網戸付き玄関ドアの種類やタイプを理解せずに設置して、後悔するケースも少なくありません。
そこでこの記事では、名古屋・岐阜を中心に展開する玄関ドア専門店『玄関マスター』が、網戸付き玄関ドアの種類や特徴、選び方のポイントなどを徹底解説します。
自宅に合った網戸を選ぶ参考として、ぜひ最後までご覧ください。
網戸付き玄関ドアとは

玄関の換気や温度調整に役立つ網戸付き玄関ドアは、快適な住環境づくりに効果的な設備です。
ただし、一口に網戸付きといっても、種類はさまざまで、特徴にも違いがあります。
たとえば、網戸とドアが一体型になっているタイプ、網戸とドアが別々になっているタイプ、開き戸か引き戸か、といった違いです。
ここでは、網戸付きドアの種類と特徴を徹底的に解説します。
網戸とドアが一体型になっている
まず1つ目に、玄関ドアに窓と網戸が組み込まれた、通風機能付き玄関ドアがあります。
網戸とドアが一体型になっているタイプは、ドア本体に網戸機能が組み込まれているのが特徴です。
このタイプは、主にLIXILやYKKAPが製造販売しており、鍵をかけたまま通風できます。
新築やリフォーム時によく採用されており、見た目や性能を重視する方におすすめです。
開き戸の枠タイプ
開き戸は、多くの住宅で採用されており、扉が1枚または2枚で構成されています。
しっかりと密閉できるため、気密性や防音性に優れておりますが、開閉スペースが必要なため、玄関前に十分なスペースがある住宅に向いているタイプです。
開き戸の枠タイプは以下の通りです。
| 枠タイプ | 特徴 |
| 片開きドア | 1枚のドアが左右どちらかに開く。最も一般的な玄関ドア。 |
| 親子ドア | 片開きドアにもう1枚小さな扉が付いている。大型家具を搬入する際など小扉も開放できる。 |
| 袖付きドア(片袖・両袖) | 片開きドアの横にガラス部分(袖)を設けたデザイン。採光性に優れている。片袖は片側、両袖は左右両側にガラスが付いている。 |
| 両開きドア | 2枚扉で左右に開く、観音開きタイプ。開口部が広く荷物の出し入れがしやすい。 |
ドアの枠タイプによって価格が異なるため、事前に確認するのをおすすめします。
引き戸の枠タイプ
引き戸は、ドアを横にスライドさせて開閉するので、開閉にスペースを取りません。
動作が軽いため、お子様や高齢者にも扱いやすいのが特徴です。
特に、和風住宅やバリアフリー住宅で多く採用されています。
引き戸の枠タイプは以下の通りです。
| 枠タイプ | 特徴 |
| 引き違い戸 | 全ての扉を左右にスライドして開閉できる。2枚扉が一般的だが、枚数を増やすことも可能。 |
| 片引き戸 | 1枚の扉を横にスライドさせて開閉する。開閉スペースが不要で、狭い玄関にも設置しやすい。 |
| 両引き戸 | 左右に2枚の扉をスライドさせて開閉する。開口部を広く取れるため、出入りがしやすく通気性に優れている。 |
引き戸にも網戸付きタイプがあるため、あらかじめ引き戸の枠タイプを確認しておくと安心です。
断熱タイプがある
網戸付き玄関ドアには、断熱性を備えたタイプがあります。
断熱材が内蔵されているため、外気の影響を受けにくく、室温を一定に保てるのが特徴です。
たとえば、夏は玄関からの熱気の侵入を防ぎ、冬は冷気の侵入を抑えるため、冷暖房効率が高まり光熱費の削減にもつながります。
また、冬場の玄関の結露を抑える効果もあり、快適さと省エネ性を兼ね備えているため、年間の寒暖差が大きい中部地方におすすめです。
玄関ドアの結露対策を、こちらの記事で紹介しています。
関連記事:玄関ドアの結露は放置すると危険|考えられる原因や解決策を徹底解説
玄関ドアに後付けする網戸タイプもある

玄関ドアに、後付けで設置できる網戸タイプもあります。
既存のドアをそのまま使えるため、大掛かりな工事が不要でコストを抑えられるのが特徴です。
開き戸用や引き戸用など複数のタイプがあり、目的や住宅環境に合わせて選べます。
網戸の収納の仕方は以下の通りです。
| タイプ | 特徴 |
| 横引きロールタイプ | 横にスライドして巻き取る。見た目がすっきりしており、コンパクトに収納できる。 |
| 横引きプリーツタイプ | 蛇腹状にたたんで収納する。開閉が軽く、コンパクトに収納できる。 |
| 中折れ式 | 網戸が中央で折れ曲がる構造になっており、折りたたんで開閉するタイプ。 狭いスペースでも使いやすく、後付けにも対応しやすい設計。 |
後付けタイプは、手軽に通風や虫除け対策を行いたい方にもおすすめです。
網戸付き玄関ドアと後付けタイプの防犯性を比較
網戸付き玄関ドアは、鍵をかけたまま換気ができる構造のため、防犯性が高く、外出時や夜間でも安心して使用できます。
一方、後付けタイプの網戸は、基本的にドアを開けて使用するため、防犯性は低いです。
また、後付けタイプのロック機能は、強風で網戸が開いてしまわないために付いており、防犯が目的ではありません。
防犯面を以下に比較しました。
| 防犯内容 | 網戸付き玄関ドア | 網戸後付けタイプ |
| ロック機能 | 玄関ドアの施錠。 | ロック機能はあるが強風対策のため防犯目的ではない。 |
| 通風したままの外出 | 可能。 | 玄関を開けて通風するので不可。 |
| 夜間の通風 | 比較的安全。 | 危険。 |
防犯性を確認した上で、適切なタイプを選択してください。
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網戸付き玄関ドアのメリット

網戸付き玄関ドアには、住まいの快適性を高めるさまざまなメリットがあります。
製品ごとに多様な特長が備わっており、玄関まわりの環境改善にも効果的です。
ここでは、網戸付き玄関ドアの具体的なメリットを項目別に詳しく解説します。
換気がしやすい
網戸付き玄関ドアの大きな魅力は、ドアを開けずに自然な風を取り込める点です。
密閉性が高く空気がこもりやすい玄関も、手軽に換気ができます。
ゴミや虫の侵入を防ぎながら快適な空気の流れを作れるため、日常的な換気を重視する方には大きなメリットです。
また、室内の窓と併用すると、家全体の通風効率が向上し、湿気や臭いこもりも防げます。
防犯性が高い
網戸付き玄関ドアは、鍵をかけたまま換気できる構造のため、防犯性に優れている点も魅力です。
ドア本体に内蔵された網戸部分だけを開閉するので、外部から簡単に侵入される心配がありません。
特に、外出時や夜間にも安心して風を通せる点は、大きなメリットです。
また、お子様やペットのいるご家庭でも、鍵をかけたまま通風できるため、家から出てしまうという事故も防げます。
防犯性と通風性を両立させたい家庭にとって、非常に有効な選択肢です。
ニオイやカビ対策になる
玄関特有のこもったニオイやカビを防ぐには、定期的な換気が欠かせません。
靴や傘など濡れた物が多い玄関は、湿気や臭いがこもりやすい場所です。
網戸付き玄関ドアで換気を行うと、玄関まわりの空気を効率よく入れ替えられ、湿気がたまりにくくなります。
臭いやカビ対策を重視する家庭にとって、非常に有効な設備です。
採光できる
網戸付き玄関ドアの中には、ガラス部分を採用したタイプもあり、自然光を取り入れられます。
視線を遮る加工がされたガラスを使えば、プライバシーへの配慮も可能です。
玄関に明るさをプラスすると、閉鎖的な印象が和らぎ、空間全体が開放的に感じられます。
日中は照明を使わずに済み、省エネにも効果的です。
デザイン性が高い
網戸付き玄関ドアは、機能性だけでなくデザイン性にも優れている点が魅力です。
シンプルなモダンタイプから重厚感のあるクラシックなデザインまで、外観やインテリアに合わせて選べる豊富なバリエーションが揃っています。
また、ハンドルやスマートキーなどの鍵タイプも選べるため、使い勝手にも配慮されています。
機能と美しさの両立を重視する方にとって、満足度の高い選択肢です。
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網戸付き玄関ドアのデメリット

網戸付き玄関ドアには多くの利点がありますが、一方で注意すべき点も存在します。
プライバシーやメンテナンス、対応できる住宅の制限など、導入前に確認が必要です。
ここでは、後悔しないために知っておきたい、主なデメリットについて詳しく解説します。
ほこりや花粉は防げない
網戸付き玄関ドアは、大きなゴミや埃、虫の侵入をある程度防げる構造ですが、網目より小さな微粒子までは完全に防げません。
特に春先や秋の花粉が多い時期には、アレルギーを持つ方にとって注意が必要です。
快適な換気のためには、季節や天候の状況を見ながらの使用をおすすめします。
プライバシーに注意
網戸付き玄関ドアは、風通しを確保するために通風窓を設けているため、生活音が漏れてしまいます。
特に道路や隣家に面した玄関では、生活音の漏れや外部の音、視線が気になる場合もあるため注意が必要です。
また、採光するために小窓を設けると、角度によっては室内が見えやすくなる場合があります。
プライバシーを守るためには、換気の時間帯を工夫したり、目隠し対策が効果的です。
掃除が大変
網戸付き玄関ドアは、構造が複雑でパーツも多いため、掃除がしにくい点がデメリットです。
網戸部分には、ほこりや花粉、虫が付着しやすく、放置すると通気性の低下や不快な臭いの原因になります。
また、スリット部分にも汚れが溜まりやすいため、細部までこまめな手入れが必要です。
ただし、多くの製品はパネルの取り外しが可能な設計となっており、定期的に掃除すれば清潔な状態を保てます。
玄関ドアの掃除方法は、こちらの記事でも紹介しています。
関連記事:玄関ドアの掃除方法まとめ|素材別のコツとリフォームの目安も解説
方角によってはうまく採光できない
網戸付き玄関ドアには採光用の窓が付いているタイプもありますが、設置する方角によっては十分な光を取り込めない場合があります。
たとえば北向きの玄関では日光が入りにくく、思ったほど玄関が明るくなりません。
以下に方角のメリット・デメリットをまとめました。
| 玄関の方角 | メリット | デメリット |
| 北向き玄関 | 直射日光が入りにくく、夏場でも玄関が涼しい。日差しによるドアの劣化を防げる。 | 日中でも暗くなりがちで、採光を確保しにくい。 |
| 東向き玄関 | 朝日が差し込みやすく、朝の時間帯に採光できる。 | 午後以降は玄関が暗くなりがちで、照明が必要になることがある。 |
| 南向き玄関 | 一日を通して日当たりが良く、明るく開放的な玄関になる。 | 夏場は直射日光が強く、玄関周りが暑くなりやすい。日差しによるドアの劣化が進みやすい。 |
| 西向き玄関 | 午後、日が当たるため、夕方以降も明るさを保ちやすい。 | 午前中は日陰になる。午後の日差しでドアが劣化しやすい。 |
採光効果を期待する場合は、方角だけでなく周囲の建物や植栽の影なども考慮して、設置位置を検討してください。
マンションでは許可されない可能性も
マンションにおいては、玄関ドアが共用部分に該当するため、分譲マンションであっても勝手に網戸付き玄関ドアへの交換は原則としてできません。
管理規約や管理組合の許可が必要となるケースが多く、事前確認を怠るとトラブルにつながる恐れがあります。
また、外観の統一性や防火基準などの制約もあるため、リフォームを検討する際は、必ず管理会社や組合に相談が必要です。
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網戸付き玄関ドアの価格とリフォーム費用

網戸付き玄関ドアへのリフォーム費用は、ドアのタイプや施工内容によって大きく異なります。
通風機能付きドアや後付け網戸の価格帯に加え、補助金制度の対象となるかどうかも確認すべきポイントです。
ここからは実際にかかる費用について解説しますので、予算や目的に合わせて、参考にしてください。
網戸付き断熱玄関ドアのリフォーム費用
網戸付き断熱玄関ドアへのリフォーム費用は、ドア本体の価格に加え、施工費が30万〜50万円程度が一般的です。
ドアのグレードやデザイン、断熱性能の違いによって価格は変動します。
見積もりを取る際は、ドア本体の性能だけでなく施工内容も確認しておくと安心です。
YKKAPの網戸付き断熱玄関ドアの本体価格を、以下にまとめました。
【YKKAPドアリモ N05T 断熱(D30)+木目カラー+ランマ無し】
| 枠タイプ | ランマ無し本体価格 |
| 片開き | 541,000円 |
| 親子 | 715,000円 |
| 片袖 | 582,000円 |
| 両袖 | 626,000円 |
| 袖付き親子 | 766,000円 |
引用:YKKAP公式サイト
網戸付きアルミ玄関ドアのリフォーム費用
網戸付きアルミ玄関ドアは、比較的軽量で扱いやすく、価格も抑えやすいのが特徴です。
耐久性やメンテナンス性も良好なため、コストパフォーマンスを重視する方に適しています。
性能やデザインのグレードによって価格は変動するため、必要な機能と予算のバランスの考慮が重要です。
YKKAPの通風機能付きアルミ玄関ドアの本体価格を、以下にまとめました。
【YKKAPドアリモ S11 アルミ+ランマ無し】
| 枠タイプ | ランマなし本体価格 |
| 片開き | 453,000円 |
| 親子 | 564,000円 |
| 片袖 | 471,000円 |
| 両袖 | 500,000円 |
| 袖付き親子 | 598,000円 |
引用:YKKAP公式サイト
後付け玄関網戸のリフォーム費用
後付けタイプの玄関網戸は、既存のドアをそのまま活かせるため、比較的安価に導入できるのが魅力です。
網戸単品の価格は2万〜で、取り付け工事は10万円前後が一般的な相場となります。
開き戸用や引き戸用、プリーツ式やロール式など種類によって価格差があるため、使いやすさやデザインを考慮して選ぶのが重要です。
予算を抑えつつ、換気対策をしたい方におすすめの方法といえます。
補助金対象になる場合も
網戸付き玄関ドアへのリフォームで条件を満たすと、国や自治体の補助金制度の対象になる場合があります。
申請には条件や手続きが必要なため、事前に施工業者や自治体の窓口で詳細を確認しておくと安心です。
たとえば、介護保険による住宅改修の制度では、要介護認定を受けていれば、玄関ドアリフォームのみでの申請が可能です。
一方、子育てグリーン住宅支援事業、先進的窓リノベ事業などは、玄関ドアのみの工事では対象外ですが、窓の断熱リフォームなどと併用すると補助が受けられます。
リフォーム費用を抑えつつ、機能性の高いドアを導入するために、補助金の活用をおすすめします。
こちらの記事で先進的窓リノベ事業について詳しく解説しています。
関連記事:【最大200万円】先進的窓リノベ事業2025の補助金額や申請条件の流れを解説
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