ガラス付き玄関ドアのメリット・デメリット|防犯対策や目隠しの方法を解説
今のお住まいの玄関ドアに、ガラスが付いているというご家庭も多いのではないでしょうか。
明るさを確保できるガラス付き玄関ドアは人気がありますが、防犯面などのデメリットもあります。
気付かぬうちに家の中の様子が見られていたり、お住まいが侵入者のターゲットにされていたりする可能性も。
そこで今回は、ガラス付き玄関ドアのメリット・デメリットを紹介し、目隠しの方法やリフォーム時のドアの選び方を解説します。
お住まいの玄関ドアにガラスがあり、防犯性が気になっているという方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
ガラス付き玄関ドアのメリット
ガラス付きの玄関ドアを採用するメリットを確認しましょう。
玄関が明るくなる
玄関に窓がない場合、ガラス付きの玄関ドアを採用することで、日差しを取り入れることができます。
「玄関は家の顔」と言われるように、お住まいの印象を左右する空間です。
自然光が差し込む明るい玄関なら、お出かけのときや帰宅時も気分が上がりますし、来客も迎え入れやすいですよね。
玄関が明るければ、日中は電気を付ける必要もありません。
外観のデザイン性が上がる
ガラス付きの玄関ドアを選ぶことで、デザインのアクセントになっておしゃれな外観になるケースも多いです。
玄関ドアのガラスは、デザインの違いよって次のような印象を与えることができます。
- ガラスに模様が入ったデザイン:エレガンスや可愛らしい雰囲気
- 縦ラインの細長いガラス:スタイリッシュでかっこいい雰囲気
- ドア全体がガラス張りで格子が付いたデザイン:和風で落ち着いた雰囲気
お住まいの外観に合わせて、おしゃれな玄関ドアを選びましょう。
採風タイプなら換気ができる
玄関ドアのタイプによっては、ガラス部分の開閉ができて、通気窓として使える仕様もあります。
玄関は靴の臭いが気になったり、湿気が溜まりやすかったりする空間ですよね。
採風タイプのガラス付き玄関ドアなら、効率的に換気できるため、玄関の快適性が高まります。
ガラス付き玄関ドアのデメリット
ガラス付きの玄関ドアには、デメリットやリスクもあることを理解しておきましょう。
ガラスが割れる危険性がある
玄関ドアのガラスは、窓ガラスなどと同様に割れるリスクがあります。
- 子どもがおもちゃをぶつけて割ってしまう
- 台風時に飛来物が当たって割れる
- 物を出し入れする際にぶつけて割ってしまう
天災や突発的な事故によって玄関ドアのガラスが割れた場合、火災保険が適用になるケースが多いです。
しかし、修理や交換までに時間がかかると、防犯面が不安ですし外気温の影響を受けやすくなってしまいます。
割れにくいガラスや、ガラス部分に物が当たりにくいデザインの玄関ドアを選びましょう。
断熱性能が落ちる
玄関ドアにガラスがあると、建物の断熱性能が落ちる可能性もあります。
なぜなら、ガラスは熱を伝えやすいため、室内の温度が外気温に大きく影響されてしまうからです。
玄関は冷暖房器具を設置しないケースがほとんどだと思いますので、玄関ドアのガラスの断熱性能にはこだわることをおすすめします。
不審者に侵入されるリスクが高まる
ガラス付きの玄関ドアは不審者に侵入されるリスクが高まる点も理解しておきましょう。
警視庁の「住まいる防犯110番」の調査では、一戸建ての住まいで不審者が狙いやすい侵入口は「窓」、次いで「表出入口」という結果が出ています。
侵入口に窓が選ばれやすい理由は、窓ガラスを割って手を差し込み、室内側から鍵を開けて侵入できるからです。
玄関ドアにもガラスがある場合、同じ手口を使うことができますよね。
そのため、ガラス付きの玄関ドアを採用するなら、より防犯性能を高めた仕様を選ぶことが大切です。
玄関ドアのガラスの防犯性についてはこちらのコラムでも紹介しておりますので、参考にしてみてくださいね。
外から家の中が見える可能性も
玄関ドアにガラスが付いていると、室内の様子が見えてしまうこともあります。
基本的に玄関ドアに採用されるガラスは、曇りガラスやすりガラスが多いため、室内の様子が見えにくいです。
しかし、夜間に室内の電気を付けていると、玄関に人がいて動いている様子は何となく見えてしまうケースも。
シルエットはぼやけていたとしても、外から知らない人に見られるのは嫌ですよね。
また、不審者に生活パターンや在宅時間などを知られてしまうリスクも考えられます。
ガラス付きの玄関ドアの仕様・デザインによっては、目隠しが必要になる可能性があることも覚えておきましょう。
ガラス付き玄関ドアの目隠し方法
ガラス付き玄関ドアの目隠し方法を紹介します。
手軽にできるものから効果が高いものまでありますので、お住まいの状況に合う方法を選んでみてくださいね。
目隠し用のシートを貼る
玄関ドアのガラス面に、目隠し用のシートやフィルムを貼る方法です。
すりガラス調や柄がついたものなど種類が豊富ですので、お好みのデザインを選んでみてくださいね。
ネットやホームセンターなどで手軽に購入することができます。
ただし、貼り方によっては見栄えが悪くなることもありますので注意しましょう。
ドアにカーテンやロールスクリーンを付ける
ドア自体にカーテンやロールスクリーンを付けて目隠しをする方法です。
遮光性の高いタイプを選べば、外からの視線が気になりません。
デメリットは開け閉めの手間がある点です。
室内の様子が気になる夜だけ閉めておくなど、工夫をしてみてくださいね。
玄関にパーテーションを置く
手軽に対策したいなら玄関にパーテーションを置いて、視線を遮る方法もあります。
玄関にパーテーションがあれば、玄関ホールの様子はわかりません。
ただし、玄関が狭く感じますし出入りの際に動かす手間があるため、一時的な対策として採用することをおすすめします。
玄関ドアを交換する
防犯面やプライバシー面の向上を考えるなら、玄関ドアを交換して目隠しをすることをおすすめします。
ガラス面が大きくて家の中が見えているなら、スリットタイプの細長いガラスデザインのドアで対策可能です。
また、ガラスの透過性が高いことが原因なら、型ガラスやブラックガラスなどを採用することで、家の中を見えにくくすることができます。
玄関リフォームなら、カーテンやパーテーションのように玄関のデザイン性や使い勝手が落ちることもありません。
むしろ、断熱性やデザイン性も向上しますので、使い勝手の良いおしゃれな玄関に生まれ変わらせることができます。
最新のガラス付き玄関ドアにリフォームして、安心して暮らせる住まいにしてくださいね。
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ガラスがある玄関ドアを選ぶときのポイント
ガラス付きの玄関ドアを選ぶ際に、チェックすべきポイントを紹介します。
①防犯性を高める工夫がしてあるか
防犯面に工夫がされている玄関ドアなのかを確認しましょう。
具体的には、次のようなポイントをチェックすることをおすすめします。
- 外からピッキングするのに時間がかかる鍵なのか
- サムターン(室内側の鍵のツマミ)が取り外せるタイプなのか
- 割れにくい防犯ガラスを選択できるか
タッチで施解錠できるスマートキーなら、鍵穴を隠せるデザインもあります。
鍵穴が分かりにくい玄関ドアだと、不審者がピッキングの対象から外す可能性もあるため、防犯対策につながることも。
また、鍵穴が1つしかない昔ながらの玄関ドアよりも、鍵穴が2つの玄関ドアの方が単純に狙われる確率は下がります。
「新しい玄関ドア=防犯性が高い」という認識を持っている不審者もいますので、玄関ドアのリフォーム自体も1つの防犯対策として効果的です。
②通風機能の必要性
ガラス付きの玄関ドアを選ぶなら、通風機能の必要性も検討しましょう。
通風機能が付いていれば、玄関に窓が無くても室内に風を取り入れることができます。
もちろん窓がある玄関でも、2ヵ所の通風口ができれば風の通り道ができますので、より換気の効率が高めることが可能です。
通風機能があるガラス付きの玄関ドアを選ぶ場合は、次のポイントもチェックしてみてください。
- 開け閉めの方法:「内開き」や「上げ下げ」タイプが一般的
- 網戸の種類:通気性が高くて虫を通しにくい「網目が細かい」タイプもある
- 通風窓と鍵の位置関係:窓と鍵の距離が遠い方が防犯性が高い
通風機能付きの玄関ドアを検討する際には、こちらのページも参考にしてみてくださいね。
③ガラスのサイズや位置
ガラス付きの玄関ドアを採用するときは、ガラスのサイズや位置もチェックすることも大切です。
- デザイン:ガラスの面積や位置によって印象が変わる
- 採光:明るさ確保が目的ならガラス面積が広いタイプを
- 防犯:鍵とガラスの距離が遠い方が好ましい、細いスリットガラスなら手が入らない
- 目隠し:ガラスの面積が小さい方が家の中の様子が分かりにくい
玄関ドアにガラスを取り入れたい理由を明確にして、要望に合うガラスが採用されたデザインを選びましょう。
④ガラスの種類
玄関ドアのガラスの種類には、様々なバリエーションがあります。
種類 | 仕様 | 特徴 |
---|---|---|
単板ガラス | 1枚で構成されたガラス | 防犯性・断熱性が低い |
複層ガラス | 2枚のガラスで構成され、間に空気が密封されている | 単板ガラスよりは防犯性・断熱性が高まる |
網入りガラス | 複層ガラスの間に金網が施工されている | 防火性が高く、割れたときにガラスが飛び散りにくい |
Low-E複層ガラス | 複層ガラスの内側に特殊な金属膜がコーティングされている | 断熱性が高い、防犯性は複層ガラスとほとんど同じ |
防犯ガラス | 2枚のガラスの間に丈夫な中間膜を挟み、高圧・高温で圧縮されている | 高強度で割れにくく防犯性に優れている |
中には、防犯ガラスとLow-E複層ガラスを合わせて、防犯性・断熱性どちらも高めたタイプもあります。
検討している玄関ドアのガラスは、どのような仕様なのかを必ず確認しましょう。
⑤ガラス面の装飾
ガラス面に装飾があると、デザイン性や防犯性が向上します。
各メーカーによってデザインは異なりますが、次のようなバリエーションが用意されていることが多いです。
- アイアンの飾り
- 格子
- 模様の付いたガラス
お好みのデザインに合った、ガラス面の装飾も取り入れてみてくださいね。
【リフォーム事例】防犯性が高いガラス付き玄関ドア
防犯性が高いガラス付きの玄関ドアにリフォームした事例を紹介します。
①ガラス面積を狭めた玄関ドアリフォーム
欄間やドア横に大きなガラスが施工された玄関ドアでしたが、ガラス面積を減らして防犯性を高めました。
親子ドアの、親部分の幅を最大限に広げたため出入りがしやすくなり、使い勝手も良くなりました。
②ガラスの位置や高さにこだわった玄関ドアリフォーム
小さな正方形のガラスがついたデザインの玄関ドアにリフォームしました。
アイアンの飾りがあるため、ガラス自体が破られたとしても手を入れることはできません。
また、ガラスが上部にあるためサムターン回しによる侵入も困難という、デザイン性だけでなく防犯性にも優れた玄関ドアです。
③細かな格子デザインの玄関引戸リフォーム
玄関引戸を交換した事例です。
リフォーム前と同じ全面ガラスの引き戸ですが、格子が細かくなったため防犯性が高まっています。
家の中の様子も分かりにくくなり、プライバシーが守られた住まいに。
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