内窓(二重窓)のデメリットとは|失敗したと後悔しないためのポイントも解説
寒さや騒音対策に効果的な内窓(二重窓)ですが、設置後に「想像と違った」と感じるケースも少なくありません。
費用負担や日常の使い勝手、見た目の変化などを事前に把握しておかないと、後悔につながることがあります。
そこでこの記事では、名古屋・岐阜エリアで玄関ドアの専門施工を手がける『玄関マスター』が、内窓のデメリット8点と後悔を防ぐための準備ポイントをわかりやすく解説します。
内窓の設置を検討している方は、後悔しないためにもぜひ最後までご覧ください。
目次 [非表示]
内窓とは|ペアガラスや複層ガラスとの違い
内窓(二重窓)は、断熱性や防音性を高める方法として注目されています。
しかし、「ペアガラス」や「複層ガラス」との違いが分かりにくいと感じる方も多いのではないでしょうか。
項目 | 内窓(二重窓) | ペアガラス・複層ガラス |
追加方法 | ・内側に窓を追加 | ・2枚のガラスが1セットになっている |
断熱・防音効果 | ・高め | ・中程度 |
開閉の手間 | ・少しある | ・ほぼなし(重くなる場合も) |
設置後に後悔しないためにも、それぞれの特徴や仕組みを理解したうえで、自宅に合った対策を選ぶことが重要です。
ここでは、内窓(二重窓)とペアガラスや複層ガラスとの違いについて解説します。
内窓(二重窓)とは
内窓(二重窓)とは、既存の窓の内側にもう1枚の窓を取り付けて、窓を二重構造にするリフォーム方法です。
このタイプの窓は「内窓」「二重窓」「二重サッシ」など複数の呼び方がありますが、いずれも同じ仕組みを指しています。
外窓と内窓の間に空気層ができることで、断熱性や防音性が向上し、冬の寒さや結露の軽減にもつながります。
ペアガラスや複層ガラスとの違い
「内窓(二重窓)」と「ペアガラス(複層ガラス)」は混同されがちですが、まったく異なるものです。
内窓は、既存の窓の内側にもう1つの窓(サッシごと)を追加する“窓の構造”のことを指します。
一方、ペアガラス(複層ガラス)は、2枚のガラスを1つのサッシ枠に組み込んだ「ガラスそのもの」です。
内窓はサッシごと追加するため、断熱・防音効果が高くなりやすい一方で、開け閉めや掃除に手間がかかる場合もあります。
また、目的に応じて、内窓にペアガラスを組み込むといった選択も可能です。
このように、両者は役割も構造も異なるため、それぞれの特性を理解して使い分けることが大切です。
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内窓(二重窓)のデメリット|設置で後悔しやすい8つのポイント
内窓(二重窓)は断熱性や防音性に優れた設備ですが、設置後に「想像していたものと違った」と感じるケースも少なくありません。
後悔を防ぐためには、メリットだけでなくデメリットも事前に把握し、納得のうえで導入を判断することが大切です。
本章ではデメリットに感じる8つのポイントを紹介します。
設置費用が高くなることがある
内窓(二重窓)の設置には、1カ所あたり数万円〜数十万円の費用がかかります。
とくに住宅全体や複数の部屋・階に設置する場合、想定以上に費用が膨らむケースもあるため注意が必要です。
また、高性能なガラスや断熱性の高いサッシを選ぶと、1窓あたりの単価も上がり、予算オーバーにつながる可能性があります。
一方で、設置箇所を減らしすぎると効果が限定的になりやすいため、目的に応じたバランスの取れたプランニングが重要です。
開け閉めが2回になる
内窓を設置すると、外窓と内窓の両方を開閉する必要があり、動作が2度手間になります。
普段は気にならなくても、換気や洗濯物の出し入れ時には煩わしく感じる可能性があるため、注意しましょう。
日常的に使用する部屋では、使い勝手を事前にイメージしておくことが大切です。
掃除の手間が2倍になる
内窓を設置すると、窓ガラスの枚数が2倍になり、掃除の手間も増えます。
さらに、サッシや窓枠の隙間も多くなるため、ホコリがたまりやすくなる点にも注意が必要です。
掃除が負担に感じる方にとっては、日常のストレスにつながる可能性があります。
部屋が狭く感じたり圧迫感が出る
内窓のサッシは室内側に出てくるため、設置後に圧迫感が増す可能性があります。
たとえば、窓付近に家具がある場合、物理的にスペースが狭くなり、使い勝手に影響するかもしれません。
そのため、設置前には、窓周辺の寸法をしっかり確認しておくことが重要です。
窓枠に物が置けなくなる不便さがある
内窓を設置すると、窓枠にあったちょっとした小物を置くスペースが使えなくなるといった懸念点もあります。
特に出窓に内窓をつけると、植物や雑貨などが置きづらくなる点は見落とされがちです。
よく使う窓まわりは、事前に使用状況を確認しておくと安心です。
カーテンの位置調整や再設置が必要な場合も
内窓の設置により、既存のカーテンレールと干渉するケースがあります。
そのため、場合によってはカーテンの付け替えやレールの移動が必要になる場合もあります。
設置前にカーテンのサイズや取り付け位置を確認し、施工業者と相談しておくと安心です。
結露が完全になくなるわけではない
内窓には結露を軽減する効果がありますが、完全に防げるわけではありません。
設置環境や外窓の性能によっては、内窓の内側やガラス間に結露が生じるケースもあります。
例えば、内窓をつけても外窓の気密性が低く空気がそこから出入りすれば、内窓をつけても効果は発揮されません。
結露対策として内窓を設置する場合は、プロに外窓の状態もあわせて確認してもらいましょう。
窓の結露に悩まされている方は、以下の記事で効果的な対策を確認できます。
関連記事:窓の結露対策を徹底解説┃快適な居住空間を保つための実用的なガイド
設置場所が限られ、効果が薄いこともある
内窓の効果を実感するには、リビングや寝室など生活の中心となる部屋への設置が効果的です。
1〜2カ所だけの設置では、住宅全体の断熱性や防音性に大きな変化を感じにくい場合もあります。
また、1つの部屋に複数の窓がある場合、大きな窓にだけ内窓をつけてもそれ以外の窓に熱の出入りが集中するため、結露などがひどくなる可能性もあるので注意しましょう。
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内窓の設置で失敗・後悔しないための準備と考え方
内窓設置での後悔は、「思っていたのと違った」というミスマッチから生じるケースが多くあります。
そのため、設置の目的を明確にし、日常生活との相性を事前に検討することが大切です。
ここでは、後悔を防ぐために確認しておきたい6つの準備ポイントを紹介します。
設置の目的と期待する効果を明確にする
最初に重要なのは、「なぜ内窓を設置したいのか」という目的を明確にすることです。
防音を重視するのか、冷暖房効率を改善したいのかによって、選ぶべき製品や適切なガラスの種類が変わります。
目的が曖昧なままだと「思ったほど効果がない」と感じやすくなるため、期待と現実のズレを防ぐには、設置の目的を明確にしましょう。
設置後の生活を具体的にイメージしておく
設置後の使い勝手や見た目について、あらかじめ具体的にイメージしておくことが重要です。
窓の開閉や掃除の手間、カーテンの位置といった細かな要素は、日々の快適さに直結します。
設置後に「思ったより不便だった」と感じるケースを防ぐためにも、普段の生活動線と照らし合わせて慎重に検討しましょう。
メリットとデメリットを事前に理解する
内窓はメリットが強調されがちですが、デメリットにも目を向けることが大切です。
費用負担や使い勝手の変化といった点をあらかじめ理解しておけば、「想定と違った」と後悔するリスクを減らせます。
納得した上で導入することが、設置後の満足感につながります。
設置する部屋の優先順位をしっかり決める
すべての窓に内窓を設置する必要はありません。
コストを抑えながら効果を実感するには、優先順位をつけて設置することが重要です。
たとえば、寝室やリビングなど長時間過ごす部屋を選べば、断熱性や防音性の効果をより感じやすくなります。
目的に合った設置を行うことで、費用対効果のバランスが取りやすくなります。
ガラスやサッシの性能もよく比較する
内窓といっても、使用されるガラスやサッシの種類によって性能は大きく異なります。
防音性を重視するなら防音ガラス、断熱性を求めるならLow-Eガラスなど、目的に応じた素材選びが重要です。
価格だけで判断すると、期待する効果が得られず、満足度が下がる可能性もあります。
内窓のメリットやガラスの種類については、以下の記事でも詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
関連記事:窓の防音対策で窓交換よりも内窓の方が有利な理由|メリット・デメリット、ガラスの種類も解説
施工費用の目安と補助金を事前に確認する
内窓の設置費用は、窓の数やサイズ、使用するガラスの種類によって大きく異なります。
予算オーバーを防ぐためにも、事前に見積もりを取得し、費用感を把握しておくことが重要です。
また、国や自治体の補助金制度を活用すれば、費用負担を軽減できる場合があります。
そのため、制度の条件や申請方法をあらかじめ確認しておくと安心です。
内窓の設置リフォームに活用できる補助金については、こちらの記事で詳しく解説しています。
関連記事:【最大200万円】先進的窓リノベ事業2025の補助金額や申請条件の流れを解説
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