二重窓を設置してもうるさい理由とは|原因や効果的な防音対策を徹底解説
「騒音対策に二重窓が良いと聞いたけど、本当に効果があるの?」
そんな疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか。
実は二重窓を設置しても思ったほど静かにならないケースもあります。
そこで今回は名古屋・岐阜を中心に展開する玄関ドア専門店『玄関マスター』が、二重窓でもうるさいと感じる原因や、実際の防音効果、選び方のポイントまで詳しく解説します。
騒音ストレスを軽減し、快適な住環境を手に入れたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
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二重窓を設置してもうるさいと感じる理由
費用をかけて二重窓にしても、「期待したほど静かにならない」と感じる方は少なくありません。
その原因は製品や施工の問題に限らず、音の種類や伝わり方への理解が不十分なことも一因です。
本章では、二重窓でも騒音が気になる主な4つの理由をわかりやすく解説します。
音の種類によって防音効果が異なる
二重窓が効果を発揮するのは、空気を通じて伝わる音に対してです。
たとえば、車の走行音、犬の鳴き声、話し声などが該当します。
一方、床や壁を伝って響く足音や重機の振動音といった「振動音(固体音)」には、あまり効果が期待できません。
音の種類によって有効な対策は異なるため、「二重窓を設置すればすべての音が遮断できる」という考え方には注意が必要です。
まずは、自宅に入り込んでいる音が空気音か振動音かを見極めることが重要になります。
二重窓は防音ではなく遮音が目的
「防音」と聞くと、音を完全に遮るイメージを持たれがちですが、二重窓の本来の目的は「遮音」です。
つまり、音をゼロにするのではなく、音量を下げて聞こえにくくすることが基本です。
音が完全に消えるわけではないため、過剰な期待を持つと「思ったほど効果がない」と感じる原因になります。
二重窓の遮音性能を正しく理解することが、リフォームへの満足感を高めるポイントです。
換気口や隙間から音が漏れている
窓を二重化しても、室内に音が入る原因は他にもあります。
見落とされがちなのが、換気口や換気扇まわり、サッシのわずかな隙間です。
そのため、高性能な二重窓を設置しても、ほかの開口部が対策されていなければ十分な効果は得られません。
音の侵入経路を総合的に見直すことが、静かな住環境への近道です。
施工不良で効果が発揮できていない
プロの施工であっても、わずかなズレや隙間があると防音性能は大きく低下します。
とくにDIYで取り付けた簡易内窓キットは、素材や気密性が不十分な場合が多く、十分な遮音効果が得られないケースもあります。
そのため、引き違い窓のようにサッシ構造が複雑な場合は、正確な採寸と高い施工技術が不可欠です。
防音性能を最大限に発揮させるには、信頼できる業者に依頼し、精度の高い施工を行ってもらうことが重要です。
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二重窓の実際の防音効果はどのくらいか
二重窓を設置すればすぐに静かになると思われがちですが、効果の感じ方は音の種類や建物の構造によって異なります。
この章では、二重窓がどのような音に強いのかを具体的に解説し、遮音性能の数値も交えて検証します。
空気を伝わる音には効果が高い
二重窓は、車の走行音や話し声など、空気を通じて伝わる音に対して高い遮音効果を発揮します。
窓ガラスと窓ガラスの間にできる空気層が音の振動を吸収し、室内への侵入を抑える仕組みです。
とくに騒がしい道路沿いの住宅では、二重窓の導入によって生活環境が大きく改善されます。
そのため、空気音に悩まされている場合、二重窓は効果的な対策として検討する価値があります。
固体振動で伝わる音には効果が低い
床や壁を通じて伝わる振動音に対しては、二重窓だけでは十分な効果が得られません。
たとえば、工事による振動音や階上の足音などがこれに該当します。
これらの音は空気ではなく建物の構造を介して直接伝わるため、窓の強化では遮断が難しいのです。
固体音への対策には、壁や床に吸音材や防振材を用いるなど、別の方法も検討する必要があります。
数値で見る二重窓の遮音性能
一般的な二重窓は、外部の音を最大で約40dBカットできるとされています。
たとえば、80dBの騒音が40dBに抑えられれば、交通音が図書館レベルの静けさに近づきます。
音は10dB下がるごとに「音量が半分になった」と感じられるのが一般的です。
静かな住環境を目指すなら、こうした遮音性能の数値を基準に窓を選ぶことが重要です。
なお、環境省が告示している騒音に係る環境基準では、一般住宅地において昼間は55dB、夜間は45dBが目安とされています。
この基準よりもさらに小さな音に抑えられる二重窓(二重サッシ・内窓)は、非常に優れた遮音性能を持つと言えるでしょう。
防音効果を高める二重窓の選び方
二重窓でも騒音が気になる原因の多くは、製品選びにあります。
防音性を十分に発揮させるには、ガラスの種類やサッシの性能、中間層の幅などを理解し、目的に合った仕様を選ぶことが重要です。
空気層の幅は広いほど効果的
防音性能を高めるうえで、内窓と外窓の間にある空気層の幅は非常に重要です。
空気層が広いほど、音の振動を吸収・緩和するクッションの役割を果たします。
たとえば、70〜80mmの空気層を確保できれば、防音効果は大きく向上するとされています。
隙間が狭いと遮音性が十分に発揮されにくいため、可能な限り広い設計をするのがポイントです。
ただし、幅を広くしすぎると断熱効果が低くなる可能性もあるため注意しましょう。
防音性能が高いガラスを選ぶポイント
ガラスの種類は、二重窓の防音性に大きく影響します。
とくに、異なる厚みのガラスを組み合わせた「異厚複層ガラス」や、樹脂フィルムを挟んだ「防音合わせガラス」は高い遮音性能を持ちます。
一方、一般的なペアガラスや薄い単板ガラスでは、音によっては効果を実感しにくい場合もあります。
騒音の種類や強さに応じて、最適なガラスを選ぶことが、防音効果を最大限に引き出すポイントです。
サッシの素材と構造で差が出る
防音性はガラスだけでなく、サッシの素材や構造にも大きく左右されます。
気密性の高い「樹脂製サッシ」は、遮音性に優れており、アルミ製に比べて音を通しにくいのが特長です。
さらに、温度差による結露も抑えられるため、住環境の快適性も向上します。
また、サッシの隙間を最小限に抑える構造を採用した製品を選ぶことで、防音効果に大きな違いが生まれます。
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二重窓の防音リフォームにかかる費用
二重窓による防音リフォームを検討する際は、費用面の把握も欠かせません。
この章では、内窓設置にかかる一般的な費用相場、防音性能による価格差、さらに利用できる補助金制度についてわかりやすく解説します。
一般的な内窓設置の費用相場
内窓の設置費用は、窓の大きさや性能により幅があります。
主な目安は以下の通りです。
窓の種類 | 費用の目安 |
腰高窓 | 約5〜14万円/ヶ所 |
掃き出し窓 | 約8〜23万円/ヶ所 |
小窓(キッチンなど) | 約4〜6万円/ヶ所 |
一般的な平均相場 | 約8〜15万円/ヶ所 |
高性能ガラス・サッシ採用時 | 30万円程度/ヶ所 |
費用は、窓のサイズ、ガラスの種類、サッシの性能、設置環境などによって変動します。
複数の窓をまとめて施工することで、1カ所あたりのコストを抑えられる場合もあります。
価格だけでなく、施工内容や使用する部材の品質にも注意が必要です。
防音性能を高める内窓の価格と効果
防音性の高いガラスやサッシを選ぶ場合、1窓あたりの費用は15万〜20万円以上になることもあります。
たとえば、防音合わせガラスや異厚複層ガラスは遮音性が高く、交通量の多い道路沿いや線路沿いの住宅でも静けさを実感できます。
そのため、静かな環境を重視する方は、コストより性能を優先するのも一つの選択肢です。
費用は高めですが、日常の騒音ストレスを軽減できる点で十分な価値があります。
防音リフォームで使える補助金制度
防音を目的としたリフォームでも、断熱性能の高い製品を使用すれば補助金の対象になることがあります。
たとえば「先進的窓リノベ事業」では、内窓の設置に対して最大200万円が支給されるケースもあります。
ただし、補助対象となるのは認定された製品を使用し、登録施工業者が工事を行う場合に限られますので注意が必要です。
しかし、制度を上手に活用すれば、リフォーム費用の大幅な軽減が可能です。
2025年度の先進的窓リノベ事業の詳細については、こちらの記事も参考にご覧ください。
【最大200万円】先進的窓リノベ事業2025の補助金額や申請条件の流れを解説
二重窓以外の追加防音対策
二重窓を設置しても、すべての音が遮断されるわけではありません。
音の侵入経路は窓以外にも存在するため、追加の防音対策にも効果が期待できます。
この章では、窓以外の場所に施せる代表的な防音対策を3つ紹介します。
防音カーテンで効果をさらに高める
防音カーテンは、二重窓と組み合わせることで遮音性をさらに高める効果があります。
厚手で重みのある生地が、音の反射や吸収に効果を発揮します。
とくに夜間の静けさを確保したい場合や、軽度の騒音対策として有効です。
設置が簡単でコストも比較的低いため、手軽に取り入れられる追加対策としておすすめです。
二重窓とカーテンを併用する際の効果については、以下の記事でも詳しく解説しています。
「二重窓にカーテンはいらない」は誤解|補助金活用で遮光・断熱性能を高めるリフォームのすすめ
壁や床からの音を防ぐ方法
振動を通じて伝わる音は、窓だけでは遮断できません。
そのため、壁や床に吸音材や防音マットを設置する対策が有効です。
上下階からの足音や機械の振動音には高い効果が期待できます。
住まい全体の静けさを求める場合は、こうした部分的な補強も検討するのがポイントです
換気システムの防音対策
見落とされがちなのが、換気口や換気扇からの音の侵入です。
これらの開口部には、防音フィルターやサイレンサーを取り付けることで、遮音性を高められます。
たとえば、古い換気設備は音漏れしやすいため、点検・見直しを行うだけでも静音性が向上します。
設備の交換や補強によって、空気の流れと静かな環境の両立が可能です。
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