内窓の効果・リフォームのメリットやガラスの種類と特徴・設ける際の注意点について

 

家の窓を閉めているのに冷気が室内に入ってきて寒い、窓から外の騒音が聞こえてうるさいなど窓のトラブルで悩んでいるという方は多いのではないでしょうか。

窓のトラブルでお悩みであれば、今の窓をリフォームして内窓を採用してみるのも解決につながる方法のひとつです。

この記事では、内窓にリフォームした際の効果についてやガラスの種類、内窓を設けた際の注意点についてお伝えしていきます。

これから、窓のリフォームをお考えの方や内窓のことをよく知りたいという方までぜひ参考にしてみてください。

 

目次

 

 

内窓とは

内窓は、聞いたことがあるけれどいったいどのような窓なのかよくわからないという方も中にはいらっしゃるかもしれません。

はじめに、内窓とはどのような窓なのかということを説明していきます。

内窓とは、今ある既存の窓の内側にもう一枚窓を取り付けた窓のことで「内窓」のほかに「二重窓」とも呼ばれています。

 

 

内窓の効果・メリットについて

内窓 効果

 

では、内窓にリフォームするとどのようなメリットがあるのかを詳しくご紹介していきます。

 

断熱効果がある

窓に内窓を設けると既存の窓と新しい窓の間に空気の層を設けることになるため、外の空気が室内に入りにくくなり室内の空気が外に逃げにくくなります。

そのため、内窓の効果として断熱性が上がるという点が挙げられ断熱効果があるのは大きなメリットといえるでしょう。

 

防音効果がある

外の騒音などは、内窓を設置することで気密性が高まり防音効果につながります。

家の近くに車通りの激しい道路があったり、人通りの多い道があったりした場合には内窓を設けることで気密性がアップし騒音対策にもなります。

 

防犯に効果がある

空き巣や泥棒は、窓から家の中に侵入するケースも多いため、窓の防犯として内窓を設けることで窓ガラスを割られたり鍵を壊されたりする可能性が低くなります。

また、窓と鍵が通常よりも一枚多くなるため家の中に侵入するのに時間がかかるのも空き巣や泥棒を遠ざけることにつながり防犯性が上がります。

 

結露軽減の効果がある

結露は、外と室内の空気の温度差により起こり室内の温かい空気が窓で冷やされて結露が発生してしまいます。

内窓を設けることで、外窓と内窓の間に空気層ができ外の空気が室内に入りにくくなり温度差が緩和されます。結露が軽減するのも内窓のメリットといえるでしょう。

 

内窓の効果・ガラスの種類と特徴

内窓 効果

つぎは、内窓に使う主なガラスの種類や特徴についてご説明していきます。

内窓の効果を最大限に活かすためにも、目的に合ったガラスを選ぶことが重要です。

 

一枚ガラス

一枚ガラスは一枚のガラスのみで作られているガラスのことです。

ガラスの厚さも薄く複数重なったガラスと比べ、防犯性や断熱性は低いですが価格は安いため予算を抑えたい場合には一枚ガラスを選ぶと良いでしょう。

 

複層ガラス

二枚のガラスを合わせてガラスの中間膜に乾燥空気が入っており、この空気層が断熱効果を発揮してくれます。

しかし、複層ガラスは防音効果が低いため防音対策には適していません。

 

合わせガラス

合わせガラスは、二枚のガラスの中に防音性の高い中間層、飛散しにくい中間層などを挟んでいるガラスで防音や防犯など目的別で選択することができます。

一方で、断熱性や結露効果は低いのも特徴です。

 

真空ガラス

真空ガラスは、二枚のガラスの中間を真空にしたガラスのことです。

中間に真空層を挟んでいるため熱や音を伝わりにくくしてくれます。防音や断熱、結露効果は高いですが防犯効果は低いというのが真空ガラスの特徴といえます。

 

 

内窓の効果・設ける際の注意点

内窓 効果

では、内窓を設ける際にどのような点に注意すればよいのでしょうか。

 

開け閉めに時間がかかる

内窓を設ける際の注意点として、窓を開け閉めする際に時間がかかってしまうという点があります。

一般的な窓に比べて、二枚分の窓を一度に開け閉めすることになるためそのぶん時間がかかります。

換気をよくする窓や開け閉めをよく行う窓に内窓を取り付ける場合には、その点を考慮して内窓を設けるかどうか考えておくと良いでしょう。

 

掃除の手間がかかる

掃除をする際に、外窓と内窓の二枚分の掃除が必要になってくるというのも注意点になります。

内窓を設置する際には慣れるまで、一枚窓よりも掃除に時間や手間がかかるということも頭に入れておくと良いでしょう。

 

スペースが確保できるかどうか

内窓を設置したいと考えた際に、既存の窓の内側に内窓が設置できるスペースが確保できるかどうかも注意点のひとつです。

既存の窓の内側にスぺースが無いと内窓の設置自体ができなくなってしまうため、家の窓枠に設置できるかどうかわからない場合には専門の業者や会社に内窓が設置できるかどうかを確認・相談しておくと安心でしょう。

 

部屋が狭く感じてしまう

新しく内窓を設けた際に、新しい窓枠の厚さ分だけ部屋のスペースが狭くなってしまいます。

数センチくらいの差ではありますが、今までと異なるため最初は距離感がつかめなかったり、圧迫感を感じてしまう可能性が考えられます。

距離感がつかめるまでは、窓の近くに物を置かないようにしたり体をぶつけないように気を付けるよう注意してみてください。

 

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著者情報
株式会社ブルーマテリアル専務取締役 日比野晴彦
日比野晴彦
株式会社ブルーマテリアル 専務取締役
 
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